播州織や三木金物など地場産業が盛んな北播磨地域 ひょうごフィールドパビリオンで「魅力を知って」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

播州織や三木金物など地場産業が盛んな北播磨地域 ひょうごフィールドパビリオンで「魅力を知って」

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 兵庫県の北播磨地域(三木・小野・加西・加東・西脇の各市と多可町)を所管する北播磨県民局の成田徹一県民局長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、地域の特徴や大阪・関西万博に合わせて繰り広げられている『ひょうごフィールドパビリオン』の魅力について語った。

北播磨地域の魅力などについて語る北播磨県民局・成田徹一県民局長(ラジオ関西スタジオにて)
北播磨地域の魅力などについて語る北播磨県民局・成田徹一県民局長(ラジオ関西スタジオにて)

 北播磨地域は兵庫県のほぼ中央に位置し、管内の西脇市は、日本の標準時を示す東経135度の子午線と北緯35度線が交わることから『日本のへそ』と呼ばれている。中国自動車道と山陽自動車道が並行して東西を結び、2025年秋には加古川市と小野市をつなぐ自動車専用道路『東播磨南北道路』が全線開通する予定。成田県民局長は「神戸や姫路から車で約1時間ほどとアクセスが良く、工場や物流倉庫の立地が進んでいる。2022、23(令和4・5)年の管内の工業立地は18件あり、10県民局の中で最多」と胸を張った。

 地場産業が盛んな地域で、西脇市と多可町を中心に事業者が集積する先染め織物『播州織』は「海外の有名ブランドからも高い評価を受けている」という。三木市の金物『播州三木打刃物(うちはもの)』は「強靭で切れ味が良いことから、全国の職人に愛されている」。農業では、北播磨地域の農業産出額のうち半分を米=水稲が占め「県下でも有数の水田農業地域。豊かな田園風景が広がる」。

 なかでも、酒米『山田錦』の多くは北播磨地域で栽培されており、『兵庫の酒米“山田錦”生産システム』が、2025年1月、農林水産省から日本農業遺産に認定された。成田県民局長は「ブランド力向上につながる」と期待を込めた。

 大阪・関西万博の開催期間中に、県内をパビリオンに見立てる『ひょうごフィールドパビリオン』は、北播磨地域で39のプログラムが認定されている。「予約が必要なプログラムはいっぱいになっているものもあり、人気を集めている」とした上で、番組では代表的なものが紹介された。

 【来て、見て、感じて播州織オープンファクトリー(西脇市)】
 播州織を中心とした「ものづくり現場」の見学ができるプログラム。産地を訪れて職人たちと交流することで、ものづくりや地域資源について学ぶ。

 【新発見!デザイナーtamaki niimeによる播州織ものづくり体験(西脇市)※プレミア・プログラム】
 綿花の栽培からデザイン、機織り、製品化、販売まで一貫生産し、一点もののモノづくりで世界展開を図る播州織作家・玉木新雌氏の工房で、工程を見学しショールを縫製加工する、体験型ワークショップ。

ひょうごフィールドパビリオンのプレミアプログラムに認定されている、デザイナー玉木新雌氏の工房見学 ショールの縫製など「体験型」のワークショップも(画像提供:北播磨県民局)

 【酒米の王者「山田錦」を人が紡ぐ、日本酒Breweryに触れる旅(三木市)】 
 普段入ることができない酒蔵を、主人らの案内、解説で体験できる『蔵見学』。酒蔵での利き酒も楽しめる。

兵庫・北播磨地域は、酒米の王者と呼ばれる「山田錦」の一大産地   生産量、品質ともに日本一を誇る三木市に立つ唯一の酒蔵で、日本酒に対する思いや持続可能なものづくりについて学べる(画像提供:北播磨県民局)
兵庫・北播磨地域は、酒米の王者と呼ばれる「山田錦」の一大産地。生産量、品質ともに日本一を誇る三木市に立つ唯一の酒蔵で、日本酒に対する思いや持続可能なものづくりについて学べる(画像提供:北播磨県民局)

 このほか、北播磨地域ならではのフィールドパビリオンについて、成田県民局長は次のように紹介した。

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