アメリカ大リーグ・シアトルマリナーズのイチロー会長付特別補佐兼インストラクター(51)が6月20日、大阪・関西万博の会場・夢洲で、ユニクロのチャリティーTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」3周年記念トークショーに登壇した。

テーマは、「好きなことを見つけて扉を開こう」。
イチローさんは、約130人の高校生、大学生らを前に開口一番、「僕のこと、知ってる?野球やってたんだよ」と語りかけた。

オリックスブルーウェーブ(当時)でリーグ優勝(1995・96年)、読売ジャイアンツを破って日本一(96)、さらにメジャーリーガーとしてマリナーズ、ヤンキース、マーリンズ、再びマリナーズ(2001〜2019)と、経歴にこだわらないイチローさん流のシニカルな言葉が、逆に笑いを誘った。


イチローさんは、「これまでにさまざまな扉を開けてきた」という思いがあったからこそ、殿堂入りの会見で、ドアの絵のTシャツを着たのだという。


そして、「好きなことを見つけて、(それを極めるために)一歩ずつ進むために扉を開いてほしい。扉はどっちに開くのかわからない。押すのか、引くのか。若いみなさんには、恐れることなく勇気を持って、ドンと押してほしい。そして、少し人生経験を重ねたら、慎重に考えて、さらに一歩を踏み込んでほしい。(ドアを)ノックしないと成果はない。それか将来への礎をつくるし、自分の目で見て、肌で感じることが大切」と語った。
「プロの厳しい世界で、いろんな逆風があった。でも、野球を取り巻く環境から逃げることとは違った」。


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