兵庫県の淡路島にある3市を所管する淡路県民局の川井史彦県民局長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、管内の特徴や魅力、大阪・関西万博開催に合わせて繰り広げられている「ひょうごフールドパビリオン」などについて紹介した。
淡路県民局は、兵庫県の淡路島にある3市(洲本、南あわじ、淡路の各市)を所管する兵庫県の出先機関。淡路島は京阪神から手軽に行ける観光地として「たくさんの人が訪れ、活気がある」地域。管内の魅力について、川井県民局長は次の3点を挙げた。
1つ目は「歴史・文化」。淡路島は、日本最古の歴史書・古事記に登場する国生み神話で最初に生まれる特別な島として描かれている。そのストーリー(31の構成文化財)が、“『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」〜古代国家を支えた海人の営み〜”として、2016年に文化庁の日本遺産に認定された。また、約500年の歴史を誇る淡路人形浄瑠璃は国指定の重要無形民俗文化財となっている。
地場産業では、国内生産の約半分を占める線香や、日本三大瓦のひとつ淡路瓦、機械化せずに昔ながらの製法が守られている手延べそうめんの生産などが盛んな地域だ。
2つ目は「食」。飛鳥・奈良時代から、淡路島は、福井県の若狭や三重県の志摩とともに朝廷に海産物などの食材を献上してきたことから「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、現在も京都・祇園祭では淡路島で水揚げされた鱧(はも)を奉納している。農産物も豊富で、玉ねぎやレタスなど淡路島ブランドの食材が数多くある。2025年度は淡路島の牛乳を広く知ってもらうため、インスタグラムで淡路島の牛乳を飲んでいる画像などをアップするとプレゼントが当たるキャンペーンが展開されている。




