こんにちは。ラジオパーソナリティーの洲崎春花です。これまで「銀の馬車道・鉱石の道」に関わるインタビューを重ねてきたなかで生まれた、「実際にその道を“自分の足”で歩いてみたい」という思い。銀の馬車道の出発点である姫路港から、歴史の名残をたどる自転車旅がスタートしました。今回は、自転車旅の後半の様子をお届けします。
「姫路みなとミュージアム」の見学後、飾磨街道を自転車で北上し、「亀山本徳寺」「川石本家酒類合資会社」に立ち寄りながら、再びにぎやかな姫路駅に戻ってきました。旅のはじまりと終わりが同じ場所だと、なんだかちょっと感慨深いものです。

自転車を返却して駅の構内を歩いていると、ふと足元に目が留まりました。
「ん? これは……銀の馬車道?」
そこにあったのは、床に貼られた大きなフロアシール。まるで、“道”が駅の中に再現されているようです。どうやらこのシールの下を、かつて実際に銀の馬車道が通っていたとのこと。まさに、歴史の上を現代の人々が歩いているんですね。

姫路駅長さんにも話を聞いてみたところ、「在来線やローカル線、新幹線も停車する姫路駅の大きさは、県内でも最大級」といわれているのだそう。さまざまな文化が交差する場所であるからこそ、「お客様視点での対応を心がけている」といいます。
駅から少し歩いた先にあるのが、「姫路観光コンベンションビューロー」。姫路市全体の観光について尋ねたところ、姫路城の存在は大きいものの、近年は“城から広げる旅”の提案にも力を入れているそうで、このように話してくれました。
「ひと昔前は大勢で参加するツアーが人気でしたが、最近は個人の興味にあわせた観光プランが人気です
体験できるプログラムも人気があり、姫路で滞在型観光の魅力を知ってもらえたら」
なるほど。銀の馬車道や鉱石の道のように、“ちょっと足を延ばす楽しさ”を伝えるのも大切なのですね。この自転車旅が、まさにその実例になっていたような気がします。





