川崎重工業が船舶用エンジンの燃費性能データを改ざんしていた問題で、同社が建造する海上自衛隊の潜水艦エンジンでもデータを改ざんしていた疑いがあることがわかった。同社が8月上旬、防衛省に伝えていたという。

川崎重工は昨年(2025年)8月、船舶用エンジンのデータをめぐる問題を公表した。その内容は、2000年以降に製造した商船向けの船舶用エンジン674台中、673台分で書き換えがあったというもの。今回は潜水艦にも及んだことになる。
同社が特別調査委員会を設け、範囲を広げて調べる中で判明した。、海自は潜水艦25隻を保有、川崎重工と三菱重工業が建造しているが、エンジンはすべて川重製。
同社は「安全性に問題はない」とし、「調査が完了次第、速やかに最終報告として公表する」としている。
また「今後、不正が出来ない仕組みの構築や不正発見の強化など再発防止策に徹底して取り組むことで、コンプライアンス・ガバナンス体制を強化し、今後も信頼回復に努めてまいりたい」とコメントした。





