夏の暑さを乗り越えてようやく肌寒さを感じるようになってきた今日この頃、クローゼットに眠っていた厚手の布団はすぐに使える状態になっていますか? “寝具の冬じたく”における注意点などについて、兵庫・大阪を中心にクリーニング事業を展開する「株式会社ホームドライ」の太白守貞さんに話を聞きました。

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●羽毛布団を使う前にチェックすべき「場所」
「羽毛布団を使い始める前には、汗や皮脂汚れが付着しやすい首元を確認してください。放っておくと酸化して、黄色く変色してしまうだけでなく、生地が硬くなることで破れやすくなります。また、カバーだけでなく、羽毛にも汗や皮脂が付着してしまい、膨らみや保温が悪くなります」(太白さん)

●自宅で手入れする際の注意点
太白さんによると、羽毛布団のホームメンテナンスにおすすめなのは天日干しとのこと。しかしいくつか注意すべきポイントもあると言います。「天日に当てるのは約60分位にしてください。布団たたきなどを使うと羽毛が折れてしまうことがあるので、空気を中に取り込む様に掃うことが大切です。そうすることで羽毛が膨らみ、暖かく気持ち良く使うことができます」とのこと。

●収納スペースの空気の入れ替え
「気温の変化(外気・内気)でクローゼット・たんす・押し入れなどにカビが生えることがあります。カビを見つけた場合、空気の入れ替えを行いましょう。このことは布団以外だけでなく洋服にも言えることです。これらにカビ移りがないかもしっかり確認してください」(太白さん)

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本格的に寒くなる前に、時間を見つけて布団や洋服の入れ替えをしておくのがベターかもしれません。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2025年10月15日放送回より





