普段使いのリュックサックが、1分で救命胴衣に 丹波市のバックメーカーが開発 クラファン実施へ

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 いざという時、1分で救命胴衣に「変身」するリュックサックを、丹波市の救急医療バッグメーカーが開発した。より多くの人に届けるため生産体制の向上などを目指し、クラウドファンディングを行っている。募集期間は2026年4月12日(日)まで。

 呼び掛けているのは、丹波市の救急医療用バッグメーカー「マルスバッグ」。クラウドファンディングプラットホーム「CAMPFIRE」を通じて、目標金額100万円を募る。

「MSB LIFEBOX」
「MSB LIFEBOX」

 災害はいつ発生するかわからない。南海トラフ巨大地震が発生した場合、沿岸部では数分から数十分で津波が到達すると予想されているほか、近年では大雨による河川の氾濫などで、浸水する被害も全国で起こっている。

 もし、外出時にそんな場面に遭遇したら……日頃から持ち歩いているもので自分の身を守ることはできないか……そのような思いから生まれたのが、「MSB LIFEBOX」。約1分で救命胴衣に「変身」するリュックサックだ。

 浮力体が内蔵されており、いざという時、肩ベルトや腰ベルトを組み替えて体に巻き付けることで、救命胴衣と同じように着用できる。首元にも浮力体を置くことで、水の中でも顔が水面から出やすくなるよう工夫されている。サイズは3種類あり、子どもから大人まで、通学や通勤用のリュックとして使える。

「MSB LIFEBOX」
「MSB LIFEBOX」
「MSB LIFEBOX」

 バッグを手掛けたのは、マルスバッグの細川晋さん。「能登半島地震での津波がきっかけ」だったという。「バッグの力で人々を守りたい。毎日持ち歩くものなら、命を守ることができるリュックサックはどうだろうか」と開発をスタート。さまざまな人の意見を聞きながら1年9か月かけて完成にこぎつけた。

マルスバッグ 細川晋さん
マルスバッグ 細川晋さん

 とはいえ、バッグはすべて手作り。さらなる改良も続けたい。そのためには生産体制を強化する必要があり、細川さんはこの度、クラウドファンディングを募ることにした。

 細川さんは「バッグ制作の知識や技術、消防団での25年の経験、そして水害の恐ろしさから人々を救いたいという思い、これまで培ってきたものをすべて詰め込んだバッグです。災害に強い暮らしを広げるため、ひとりでも多くの人に知っていただき届けられるよう、ご協力をお願いします」と呼び掛けている。

浮力実験をする細川さん
浮力実験をする細川さん
「MSB LIFEBOX」
「MSB LIFEBOX」 中はこのように…
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