坂本龍馬もここにいた! 幕末の「神戸海軍操練所」跡を特別公開 19~21日 学芸員が現地で解説

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 幕末、勝海舟の提言によって開設された「神戸海軍操練所」。同操練所跡(神戸市中央区新港町)を発掘調査している神戸市は、現地に残る遺構を19日(木)~21日(土)、特別公開する。現在、遺跡を公開する施設のオープンに向けて再発掘が進められている最中だが、今回、整備工事に先行して現地を見てもらう。見学無料。

神戸海軍操練所跡の碑(神戸市中央区)

 公開されるのは、幕末と明治時代に築かれた石積みの防波堤などの港湾施設跡。発掘調査によって、幕末期の港湾施設の上に明治時代初期の神戸港第一波止場が構築されたことが明らかになった。神戸港の成立過程が分かる重要な遺跡だ。特別公開では、発見された防波堤などの遺構に加え、発掘調査で見つかった出土品を紹介。学芸員による解説も行われる。

 神戸海軍操練所は1864(元治元)年、幕臣の勝海舟の建言を受けて江戸幕府が設置した海軍教育機関。海軍士官の養成の役割だけではなく、軍艦の修理や整備、燃料補給などを担う拠点として整備が進められた。坂本龍馬ら志士が出入りしたことで知られ、日本近代海軍の源流の一つとされる。短期間で閉鎖されたものの、日本の海防政策や近代港湾の形成に影響を与えた歴史的施設として注目されている。

 市の調査では、操練所の港湾施設を基礎として、明治時代初期に神戸港の整備が進められたことがうかがわれ、幕末の幕府事業と明治政府による港湾整備が連続していた可能性が示された。

神戸海軍操練所跡に残る石積み防波堤の遺構(神戸市中央区)=同市提供

 市は今後、発掘調査で発見した遺構を見学できるよう、説明展示や休憩スペースを備えた広場として整備。防波堤の形状を舗装で表現するほか、明治時代の防波堤などを現地で展示する予定で、かつて港に設置されていた海上交通のための標識「神戸燈竿(とうかん)」の再現も行う。展示施設は神戸開港160年に当たる2027年春のオープンを目指す。

 今回の公開は、神戸港の歴史を広く知ってもらう目的で実施される。市の担当者は「国際港湾都市として発展してきた神戸。近代化していった港の歴史が分かる貴重な遺構を一足早く間近で見てもらえたら。多くの人に足を運んでほしい」と話す。

神戸海軍操練所跡にできる展示施設のイメージ(神戸市提供)

 特別公開はいずれの日も午前10時から午後3時まで。事前申し込みは不要で、開催時間中はいつでも見ることができる。見学無料。足元が悪い場所もあり、安全な靴で参加のこと。荒天などによって内容を変更したり、公開を中止したりする場合があるため、事前に神戸市の「おでかけKOBE」ホームページで要確認。

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