大阪・関西万博で、ジャズピアニスト・数学者の中島さち子氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン『いのちの遊び場 クラゲ館』が、2つのギネス世界記録に認定された。

認定されたのは、「単一のイベントで行われた映像に合わせたライブパフォーマンスの最多バリエーション数」と「クラゲの形をした最大の屋根」。認定日は2026年3月10日。3月16日、解体直前のクラゲ館前で公式認定証授与式が行われた。


1つ目の記録は、クラゲ館の地下スペース「いのちの根っこ」で提供した体験型展示『わたしを祝う』の演出バリエーション数、5693種類。
360度映像『わたしを祝う』を上映し、国内外の祭りや音楽家による即興演奏を体験し、クライマックスには来館者が歩きながら踊るプログラムを展開した。


2つ目は世界最大のクラゲ型屋根、769.3平方メートル。
建築家・小堀哲夫氏が設計し、施工した大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が建物を提供する「建物現物協賛」という形式を取った。
環境と循環を意識し、内と外を分断しない、常に変化し続ける“生き物のような場”という理念に基づき作られ、会期中約268万人の来館者を受け入れた。木材を多用し、延床面積は1634平方メートル、高さ約12メートル。半透明で、ゆらゆらと海を浮遊する”クラゲ”をモチーフとして膜を張った大きな屋根が特徴。軽量化を意識し、すべてユニット材として分解可能。解体しても転用できるようにした。


クラゲは、揺らぎや透明性、変容を象徴している。クラゲには脳や心臓はないが、光と毒があるのが興味深いと語る中島氏。現代社会を「答えがなく、問いも揺らぐ時代」とも称している。








