特定抗争指定暴力団「六代目山口組」と「神戸山口組」について、兵庫県公安委員会が、組員の活動を規制する「警戒区域」として南あわじ市を追加する。南あわじ市に神戸山口組の関係先があることが発覚したため。公安委が今月にも双方から意見聴取する。
警戒区域内では組員の集合や事務所使用、対立組織の組員への付きまといなどが禁じられ、違反すれば身柄を拘束することができる。兵庫県内では神戸、尼崎、姫路、淡路市に加え5市目となる。ほかに大阪市、豊中市、京都市、岐阜市、名古屋市、三重県桑名市の6市がすでに警戒区域に指定されている。
特定抗争指定暴力団は、指定暴力団同士の抗争が激化し市民に危険が及ぶ恐れが生じた場合に、関係する都道府県の公安委が警戒区域を定めて指定するもの。「2つの山口組」をめぐっては兵庫など6府県の公安委が2020年1月に初指定した。