神戸を拠点とする特定抗争指定暴力団・六代目山口組と神戸山口組について、組員の活動を規制してより厳しい取締りができる警戒区域に兵庫県南あわじ市を加えるのに伴い、兵庫県公安委員会が22日、神戸山口組関係者に対し意見聴取の場を持った。
しかし、会場となった神戸市中央区の兵庫県警察本部に神戸山口組側は姿を見せなかった。ただし今後の手続きに支障はないという。23日は六代目山口組側から意見を聞く予定。
これら「2つの山口組」をめぐっては2019年以降対立抗争が相次ぎ、兵庫・大阪・京都など6つの府県の公安委員会が1月「特定抗争指定暴力団」に指定した。また抗争が激化して市民に危険が及ぶ恐れが生じるため警戒区域を指定し、これらの区域で組員がおおむね5人以上で集まることや組事務所の出入り、対立組織の組員への付きまといなどが禁じられ、違反すれば身柄を拘束することができる。
今回の手続きは南あわじ市に神戸山口組の関係先があることが発覚したためで、兵庫県内の警戒区域は神戸、尼崎、姫路、淡路市に加え、南あわじ市が5市目。このほか大阪市、豊中市、京都市、名古屋市など6市がすでに警戒区域に指定されている。