いずれも神戸を拠点とする特定抗争指定暴力団・六代目山口組と神戸山口組について、兵庫県公安委員会は依然として抗争が終わっていないとみて、指定の効力をさらに3か月間、延長する方針で検討していることが捜査関係者などへの取材でわかった。
「2つの山口組」をめぐっては2019年以降対立抗争が相次ぎ、兵庫・大阪・京都など6つの府県の公安委員会が1月「特定抗争指定暴力団」に指定した。3か月ごとの更新時期が7月6日に迫っている。
また組員の活動を規制してより厳しい取締りができる警戒区域として新たに兵庫県南あわじ市を加えるのに伴い、兵庫県公安委員会が23日、六代目山口組関係者に対し意見聴取の場を持った。
特定抗争指定暴力団に対しては、抗争が激化して市民に危険が及ぶ恐れが生じるため警戒区域を指定し、これらの区域で組員がおおむね5人以上で集まることや組事務所の出入り、対立組織の組員への付きまといなどが禁じられ、違反すれば身柄を拘束することができる。
会場となった神戸市中央区の兵庫県警察本部には22日の神戸山口組に続き、六代目山口組側は姿を見せなかった。ただし今後の手続きに支障はないという。