12日午後1時半ごろ姫路市の県営住宅2階の部屋で女性が腹から血を流した状態で見つかり、運ばれた病院で死亡が確認された。女性はこの部屋に住む会社員(24)。
知人のアルバイトの男(36)が12日午後6時ごろ京都市の上京警察署に出頭し「姫路から京都まで逃げてきた。包丁で女性を刺した」と話したため身柄を移送し、兵庫県警が殺人容疑で逮捕した。男は女性の車を運転して逃走したという。
事件直後、同居する6歳の長男が「ママが倒れている。死にそう」と泣きながら廊下に出て助けを求め、通りかかった男性が119番通報したという。女性の腹部には刺し傷が少なくとも2か所あった。
◼死亡の女性、複数の男性とトラブルに「誰かに怒られていた」と息子証言
捜査関係者によると、女性は2017年4月以降、複数の男性とトラブルがあり、飾磨警察署などに少なくとも5回相談があった。トラブルの対象はすべて異なる男性だったという。6月9日にも「(逮捕された)男から顔を殴られるなどの暴力を振るわれた」との被害届を出していたが、6日後に取り下げていた。
女性は長男と2人暮らし。長男は兵庫県警の聞き取りに「お母さんが誰かに怒られていた」と話しており、12日も何らかのトラブルで口論になったとみられ、兵庫県警が経緯を調べている。