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歌声は風にのって

  • 2018年6月25日(月) 21時52分

    元タカラジェンヌ+平清盛+α=音葉劇

    池田奈月です。

    今日のオープニングでお話したのはこの人の舞台です。
    元宝塚歌劇団の汐美真帆(しおみ まほ)さん。

    思い入れが多大なぶん、ここから長文となりますのでご覚悟を。(笑)

    実は彼女は小学校の頃からの幼なじみ。
    なので、呼ぶときはいつも本名の下の名前です。

    出会った6歳の頃には彼女はもう、
    タカラジェンヌになるべき雰囲気を全身に纏っていました。

    中学の頃には、よく一緒に宝塚歌劇を観に行きました。
    モダンバレエも同じ教室に通いました。
    もちろん、彼女は醸す華やかさも魅せる力も別格でした。

    そして、彼女は夢を叶えます。

    宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団へ。
    宝塚大劇場の大階段から1人で降りてくる彼女を見た時の
    鳥肌が立つほどの感激、そして込み上げてきた涙。
    あの眩しさは、今でもはっきりと覚えています。
    「ああ、彼女の長年の努力が大きな大きな実を結んだ」と。
    ※大階段は、ある程度のポジションになるまでは複数人で降りてこられます。

    そんな彼女が、先日6月24日に
    兵庫県西宮市の宮水ホールで開催したのが・・・

    Create Team Without Borders
    『tapestry2018』


    音楽と朗読=言葉を組み合わせた『音葉劇』でした。

    共演は、ラジオ関西にもたびたび出演してくださっていて
    〈神戸清盛隊〉の平清盛としても知られる俳優の 亀山貴也さん、そして音楽家の方々でした。
    彼女は以前から亀山さんと共演したいと願っていたのだそうで、昨年末 不意に連絡が。

    「奈っちゃん、俳優の亀山貴也さんって知ってる?」
    「知ってる、知ってる!もしかして一緒に舞台するの?」
    「違うの、一緒に演りたいの~。これまで舞台を2度拝見してて・・・」

    図らずも橋渡しを務めることができ、私まで気分が高揚しました。

    どうか彼女の願いが叶いますように」

    それが形になったのが、今回の音葉劇でしたので感慨ひとしおでした。

    取り上げられた作品は『神さまとお話した12通の手紙』
    (エリック=エマニュエル・シュミット原作、阪田由美子訳)

    自分の命はもう助からないと知りつつ入院している少年・オスカーが、
    最期の12日間で〈神さま〉に宛てて書いた手紙を通して
    命の尊さ大切な人の想い、周りへの感謝
    知るという物語です。
    偶然にも私は映画版が好きで、DVDも持っているのですが、
    映画では題名が『100歳の少年と12通の手紙』となっていたこともあり
    同じ作品だと気付いたのは音葉劇が始まってからでした。

    オスカーを汐美真帆さんが、その他の役をすべて亀山さんが演じ、
    いよいよ・・・という場面では
    会場内のあちらこちらで涙を拭うしぐさが見られました。
    特に、オスカーが生きていることの素晴らしさを身を以て知り
    幼く儚い命を煌かせる場面では私も堪えきれず・・・。
    音楽劇が一段落したあとにも、亀山さんとともに
    また一段と心温まる歌声をプレゼントしてくれました。
    あ~、ほんと良かった~~~。

    今回、チケットが完売でお問い合わせも多かったとのことで、
    再演されることが決まっているそうです!その際にはぜひあなたも…。

    そのあたりも含め、彼女のことは汐美真帆公式ブログでチェックしてくださいね。
    東京と地元宝塚を行ったり来たりしながら、手話劇などにも挑戦しています。
    今回の音葉劇の記事はコチラ