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歌声は風にのって

  • 2018年9月10日(月) 20時38分

    人として、母として。素敵な‟安室ちゃん”。

    池田奈月です。

    大阪府北部地震、西日本豪雨、酷暑、台風20号・21号、そして北海道の地震・・・。
    この夏は心身ともにつらいことが続きました。
    亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
    ご遺族の皆様、被災された皆さまに改めて心からお見舞い申しあげます。

    そのような中で、風も虫の声も雨も秋を感じさせるようになってきて
    何があろうとも、季節は確実に移ろっているのですね。
    しなやかさとともに逞しささえ感じます。

    しなやかで逞しいと言えば、安室奈美恵さん
    潔い引退が今月16日に迫ってきました。

    先週の放送の中では、以前安室さんにインタビューさせていただいた際の
    エピソードをご紹介しました。
    息子さんとの約束を絶対に守りたいというので
    スタッフの方にもお願いして、協力を求めていらしたというお話です。
    実は当時、インタビューでは息子さんのお話を伺うこと叶わず
    放送もできない状況でしたが、もう時効だと思いますのでお伝えしますと

    安室さんと息子さんとの約束というのは・・・

    何か、すべきことをきちんとできたことへのご褒美だったと記憶しています。
    息子さんと、或るゲーム機を買うと約束した、と。
    ところが、そのゲーム機が当時大人気で品薄も品薄。
    地方での仕事に勤しんでいる安室さんは、
    「自宅へ帰り着くまでに、どうしてもそのゲーム機を用意したい。
    息子との約束を必ず守りたいので、協力してほしい。
    売っているところが無いか一緒に探してもらえないか」と、
    スタッフの方々にお願いされたのだそうです。

    その時感じたのは、
    母としてまっすぐな安室さんが素敵だということ。
    加えて、一般の人と同じようにショップで購入しようとして、
    周りに頭を下げて協力を仰いでらした姿勢。
    当時 既に大スターだった安室さんなら
    縁を伝って、特別ルートでゲーム機を手に入れることもできたでしょうに。
    大スターだからこそ眩しく、微笑ましく感じました。

    その後、ゲーム機が見つかったかどうかはわからないままです。
    ただ、今でも印象に残るのは
    「(安室さんは)いいお母さんですよ」とおっしゃる
    男性スタッフのとても柔らかい表情。
    安室さんは高圧的に「何とかしてくれ」と頼んだのではなく、
    人として母親として、真摯にお願いされたんだろうなぁと。
    そういう‟当たり前”を自分のものとしていた方だからこそ、
    より輝くスターとして愛され続けたのだろうと思います。

    ‟安室ちゃん”の新たな人生を、慶んで応援します。