第644回 令和3年5月19日(水)
第644回 放送番組審議会議事録
開催年月日
令和3年5月19日(水)
開催場所
書面会議として実施
委員の出席
- 委員の総数
- 5名
- 出席委員数
- 4名
- 出席委員の氏名
- 加藤正文
- 内藤良介
- 渡辺真二
- 伊藤亜都子
- 会社側出席者
- 代表取締役社長 桃田武司
- 編成営業局専任局長 池添哲也
議題
社業報告
- 2021年3月でラジオ関西の第75期が締まりました。6月の株主総会に向けての作業が始まりました。収入面ではコロナ禍で大打撃を受けました。費用面では2019年のワイドエフエムに続き、2020年は心臓部のマスター更新が続き、減価償却費が対前年1.5倍に膨れ上がりました。にもかかわらず、最終的に黒字を確保することができました。これはラジオ関西が所有していた3.4ギガHz帯の更新を、これを必要としている通信キャリアの手で行ったことによるものです。新しい資産と同額の利益が発生し、結果的に赤字を吸収することができました。
- 4月からデジタル体制を強化しておりますが、その効果が早くも出始めています。月間40万前後で推移していたアクティブユーザーは、4月後半から50万を超え、5月に入ると100万を超えて増加中です。コロナ関連のニュースの関心が高いことも要因ですが、連携を強化してきた外部サイトと、ラジオ関西のサイトとの連携が機能し始めたことが大きな要因です。
- 4月からラジコの無料聴取エリアも拡大し、兵庫、大阪、京都に、新たに奈良、和歌山、滋賀が加わりました。インターネットラジオの世界でも広域局並みのエリアを確保することができました。
- AM、FM、ラジコに加え、ラジトピなどのデジタルコンテンツがそろい、ラジオ関西はメディアとしての発信力をさらに強化してまいります。
事務局からの報告
- 特になし
試聴
- 試聴番組
- 『おしえて!サウンドエンジニア』
- 放送時間
- 令和3年4月4日(日)~25日(日) 8:25~8:30
- 放送内容
- 放送局で勤務する技術部員とミキサー、ディレクターの3人で、放送技術にまつわる話を毎回1テーマで解説しています。
「ラジオ局の技術センターとは」、「なぜラジオで無音はNGなのか」、「ラジオスタジオの防音レベルって?」、「ラジオは何ヘルツまで聞こえる?」など。
審議内容(各委員発言の大意)
- 委員
- ラジオ関西やラジオ放送そのもののイロハ、ウンチク、マニアックな話が短い時間で楽しめる。非常にニッチな面白い所に着眼された番組ですね。最近のラジオ関西は、こういうチャレンジ精神旺盛な取組みが多く見受けられます。
1.裏話はショートストーリーであるからこそ興味をもって耳を傾けていられるのであって、長尺の番組で聴き続けると疲れてくる。
2.そして、専門の方が話してこそ、説得力や面白みが出てくる。でも、そういう専門職の方は話し手のプロでは無いので、長い時間話すのは・・・・。
そう考えると、絶妙な短尺であると思います。番組審議の対象外ではありますが、5/9にオンエアーされたラジオ局の時計の話も興味深く聴き入ってしまいました。テレビで言うと、Eテレの短尺番組を毎回見続けてしまうような感覚です。
緩~く、長~く続けていくと、気負わずに聴ける味のある番組になるのではないでしょうか。 - 委員
- 番組の1つ1つが短くて、あっと言う間に終わるのですが、そのなかで裏方の知らなかったことについて、豆知識のように知ることができて、面白かったです。
特に、放送中に「無音になってはいけない」というルールやその緊張感のお話は印象に残りました。
サウンドエンジニアさん方の工夫や仕事への愛が伝わってきて、普段のラジオもそのような知識や意識をもって聴くとより楽しめそうです。 - 委員
- 普段は裏方として活躍をされている方々が、DJ・パーソナリティーとしてお話をされる企画・発想はたいへん面白いと感じた。
3人のうち、2人は存じ上げている方であり、技術のマニアックな話も聴けて興味深く聞き入り、1つ1つの話の構成も非常にコンパクトに纏められており聴きやすかった。
また皆さんがトークに慣れていないところが、逆に新鮮であり、特に赤澤ディレクターのツッコミには光るものが感じました。
今後の課題としては、1週目の「LとR」のところ、右のイヤホン・左のイヤホンという意味は理解できるが、一般の方には少しピンとこないのではないか。4週分聴いて唯一そこだけ少し感じました。 - 委員
- ふだんは裏方の技術部員が「表に出る」という趣向が非常に新鮮だった。登場の3人がタレントやアナウンサーのように声を張らずに自然に話しているところが好感できた。興味深かったのは「無音」のコーナー。放送事故になるというくだりもさることながら、ビートルズの「ADay In the Life」の最後の長い無音部分について「おもわずフェードアウトする」という指摘も新鮮だった。
ヘルツ、防音などをテーマにしたラジオ関西の技術トークは細部にわたるにもかかわらず、マニアックにならず聞きやすかった。このように、あって当たり前のようになじんだラジオの世界を垣間見せてくれるような企画(営業、送信方法、受信の仕組みなど)を今後も期待したい。 - 事務局
- 本日は貴重なご意見をありがとうございました。
審議会の答申、または改善意見に対してとった措置およびその年月日
特になし
審議会の答申、または意見の概要を公表した場合におけるその内容放送年月日
意見の概要の公表
- 自社放送
- 令和3年6月1日(火)17時12分
- 自社ホームページ
- 令和3年6月中旬以降
- 神戸新聞
- 令和3年6月12日(土) 朝刊
- 本議事録の備置き
- 令和3年6月下旬以降に、ラジオ関西本社および東京支社・大阪支社・姫路支社に備え置く
その他の参考事項
特になし
次回放送番組審議会
令和3年6月16日(水)14時00分を予定
以上
- 第643回 令和3年4月21日(水)
- 第644回 令和3年5月19日(水)
- 第645回 令和3年6月16日(水)