第677回 令和6年9月19日(木)
第677回 放送番組審議会議事録
開催年月日
令和6年9月19日(木)
開催場所
ラジオ関西役員会議室
委員の出席
委員の総数:5名
出席委員数:3名
出席委員の氏名:石﨑勝伸|大町充弘|前畑温子
会社側出席者:代表取締役社長 小野秀明|デジタル戦略局長 池添哲也
議題
社業報告
- 10月からの「Clip」木曜、出演者変更について
- ダブルヒガシのポッドキャスト番組イベントについて
事務局からの報告
- 高校野球中継、阪田まりんの新ポッドキャスト番組等について
試聴
試聴番組:「運命の7・24(ななにいよん) 模擬原子爆弾・パンプキン」
放送時間:令和6年8月6日(火) 20時00分~21時00分
放送内容:昭和20年7月24日、神戸にパンプキンと呼ばれる模擬原爆が4発投下された。その後の長崎、広島に落とされる本物の原子爆弾投下のために訓練として。この事実を知っていただくと共に平和・反核への関心を高めてもらいたいと思い制作しました。
審議内容(各委員発言の大意)
- 委員
- 進行役の丸岡いずみさん田中大貴さんが番組に合った落ち着きで話していた。また伝えようという意思も垣間見れた。番組随所に当事者の声や音が入っていてメリハリやインパクトがあり飽きることなく聴けた。番組の冒頭、中、後と福山雅治さんのくすのきが流れていたが、番組が進むにつれて聞こえ方が変わってきた。
私は元々詳しくはなく、どちらかと言えば遠くの出来事として見ていたが、こうしてラジオ番組として聴くと身近に感じた。こういう番組は教材的にも使えるので、誰でも聴けるように残してほしいと思う。
- 委員
- 全体を通して、体験や調査をされた関係者の方々の肉声が随所に散りばめられ、身近な神戸の当時の情景と戦争の悲惨さを臨場感を持って感じながら聞くことができた。平和への思いのこもった福山雅治さんの曲を象徴的に使い、現在の私たちに身近な世界情勢ともリンクして訴えていた点で、若い世代をはじめ幅広いリスナーの心にも響くものがあったのではないか。また、神戸が体験し、来年で30年を迎える阪神・淡路大震災にも繋げていただき、兵庫・神戸から平和や安全安心を発信する意義を、さらに説得力のあるものとしていただいた。
敢えて気になった点を言うとすれば、少し分りにくい箇所も見受けられた。具体的には、福山雅治さんのBGMにMCのお二人の淡々とした語り口、関係者の実際の音声という、大枠は非常に聞きやすさを感じた一方で、音声のみという制約を踏まえると、多くの情報を整理して理解するのが難しい部分があり、もったいない印象を受けた。
オープニング後の主婦からの投書により、本番組の大まかな主旨が説明されていたが、その部分をしっかり認識できなかったリスナーは、以降の各小テーマの説明に追いつくのに難しい部分があったかもしれない。各話題転換の冒頭でも、小テーマの頭出しがなされていたが、もう少しメリハリを効かせた頭出しがあれば分りやすいのではないか。
また、番組冒頭において、象徴的な肉声を頭出しとして使ったり、「神戸」「原爆に直結した悲惨な光景」「エノラゲイ・グレートアーティストの新たな事実」など、大きなキーワードを出して頂けると、頭の準備がしやすかったかもしれない。同様の理由で、番組タイトルにも何か上記の情報が分るような工夫があれば、より分りやすくなったのではないか。
- 委員
- このパンプキン自体あまり知られていないので、リスナーには驚きだったかもしれない。構成としても、冒頭に昨年の投書から入って進めていく、所謂ネタを先出しして進めていく形に興味をそそられた。またテレビや新聞とは違い音が印象に残る番組なので、ラジオの可能性を感じた。最後のロシアのウクライナ侵攻の話も入れてあり、今の時代にも響く内容になっていた。
こういう番組は、地域のフィールドワークにもなるので、資料として誰でも聴けるように残しておいてほしい。
- 事務局
- 本日は貴重なご意見をありがとうございました。
審議会の答申、または改善意見に対してとった措置およびその年月日
特になし
審議会の答申、または意見の概要を公表した場合におけるその内容放送年月日
意見の概要の公表
自社放送:令和6年9月24日(火)12時24分
自社ホームページ:令和6年10月中旬以降
神戸新聞:令和6年9月28日(土)朝刊
本議事録の備置き:令和6年10月下旬以降に、ラジオ関西本社および東京支社・大阪支社・姫路支社に備え置く
その他の参考事項
特になし
次回放送番組審議会
令和6年10月17日(木)14時00分を予定
以上
- 第676回 令和6年7月18日(木)
- 第677回 令和6年9月19日(木)
- 第678回 令和6年10月17日(木)