●佐用町の田舎暮らし
――なぜ移住をしようと決意したのでしょうか。田舎暮らしに憧れがあったのですか?
隼さん 一言でいうと、自給自足の生活の可能性を探りたかったからです。思い返してみれば昔からボーイスカウトなども熱心に取り組んでいて、ずっとそういう夢があったように思います。
素子さん 私はずっと畑をしたくて。移住する以前からもプランターで試したりしていたのですが、なかなか上手くいかなくて……。田舎暮らしをしよう、移住しようと背中を押されたきっかけは、出産です。子どものためにも、オーガニックな食事を自分でやってみたいと思ったのです。
――なるほど。では、なぜ佐用町だったのですか?
隼さん いろいろな要素があります。子どもの教育環境が良いかどうかであったり、いろいろな建築のルールだったり、そういったものを総合的に判断した結果、佐用町が一番だなと。あとは「電車が通っている」など、ほどよい便利さも追求しつつというところもあります。
――具体的に農業でどんなものを作っているのですか?
隼さん 僕はお米です。
素子さん 私はお野菜やハーブを作っています。野菜自体は販売用ではなく自家消費用なんですけれども、季節のお野菜をご近所の方に色々教えてもらいながら作っています。ブロッコリー、白菜、キャベツ、人参、エンドウ豆……。あとはイチゴも。このあいだはジャガイモを植え付けました。
隼さん これからは夏野菜がたくさん出てきますよ。ナスやキュウリ、トマトとかコーンとか。