神戸の「かけはし法律事務所」で働く弁護士、青木良和さん(27)。地元の人たちの気持ちに寄り添う弁護士だ。映画やテレビドラマではおなじみの職業だが、現実には縁遠い法律の世界。いまどきの若者として弁護士を目指すようになった転機や今後の抱負を聞いた。
◆弁護士を目指すまでの道のり
――なぜ弁護士を目指されるようになったのでしょうか?
きっかけは、小学5年生か6年生くらいのときに、カプコンの人気ゲームシリーズ「逆転裁判」にすごくハマっていたこと。当時、ゲームが好きで、(いろんな)ゲームをするたびに、そのゲームの主人公みたいになりたいなぁと憧れていましたが、剣士や魔法使いになることはできません。でも、「逆転裁判」に出てくるような弁護士には、自分たちでも頑張ればなれるかなと思ったのが、最初のきっかけだったと思います。
――幼い頃から弁護士という職業に憧れをお持ちだったんですね!
でも、(当時は)そんなに勉強するような子どもではなかったので、なんとなくかっこいいなと思っていたという感じでしかなかったですね。
――弁護士の夢が明確になった時期やその理由を教えてください。
20歳とか21歳のときですね。東日本大震災が起きて1~2年が経った頃です。震災のあと、いろんな人が誰かのために活動している姿を見て心を打たれました。たとえば10年間止まっていたバンドが復活したりとか、物資を集めて送ったりとか。そういう姿を見て、私も「困っている人を助ける仕事がしたいな」という思いになり、それなら、小さい頃からなんとなくなりたいなと思っていた弁護士を目指し始めました。
――夢が明確になったと同時に性格にも変化があったそうですね。