20代の頃からビジョンを描き、その理想を実現し続けてきた若者がいる。
神戸にある靴磨きとリユースの会社「株式会社Shoeber」の若きオーナーで、現在「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」でも靴磨きをする村上友哉さん。今年の3月に兵庫県立大学を卒業したばかりの23歳だが、会社員ではなく経営者。関西若手企業ピッチコンテストで最優秀賞などを受賞した凄腕の起業家だ。村上さんのこれまでの道のりとこれからのさらなる目標を聞く。
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◆はじまりは「おい、靴が汚えよ」という一言
――実際に会社を経営してみたいという理由で大学の経営学部に入られたそうで、1年生の頃は靴磨きとは全く異なる分野の「SEO対策」事業を展開されていたとうかがいました。(※SEO対策:インターネットで検索されたときに自分のページを検索上位にして、より多くの人にページを見られやすくするためのマーケティング戦略)なぜインターネットとは一見無関係な「靴磨き」をはじめられたのでしょうか?
ある日「おい、靴が汚えよ」と言われたのがきっかけです。靴が汚いからどうだというわけではありませんが、自分の身なりも整えられない人に仕事は来ないと指摘されてしまって……。身なりが汚いのは自己管理できていないことの表れですので。靴を磨いていないだけで、信頼が落ちて機会損失になると。この言葉がきっかけで、靴磨きを始めることになりました。
――その言葉に多少なりともイラっとはしなかったのでしょうか?
いいえ、「その通りだな」とすんなり納得しました。それよりも、もともと身だしなみは大事だよねと自分でも言っていたのに、それが実践できていなかったショックの方が大きかったですね。
――それを実際に事業にしていこうと思ったきっかけはなんですか?
株式会社Shoeber
https://www.shoeber.co.jp/