コロナの終息願い大型「茅の輪」設置 神戸・湊川神社

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 神戸市中央区の湊川神社は、新型コロナウイルスの終息を願って、悪疫退散・無病息災の願いを込めた「茅の輪」(ちのわ)を設置した。

茅の輪
湊川神社に設置された「茅の輪」

 これは、例年、6月30日の「夏越大祓・茅の輪神事」に合わせて作製されるものだが、今回の新型コロナウイルス(COVID-19)禍の早期終息を願い、一人でも多くの参拝者にくぐってもらうために、特別に約1か月近く早く設けることになったという。

 6月4日(木)、神戸市西区で神職らが自ら刈り取った「茅萱」(ちがや)を、市内の神社のなかでは最大となる直径3メートルの輪状に編んで立てた、神職手製の「茅の輪」が用意され、悪疫退散と無病息災を祈願している。

「茅の輪」設置のようす
「茅の輪」設置のようす

 くぐり方の作法は、湊川神社の場合、「唱え詞」3首を唱和しながら3回(左回り・右回り・左回り)とくぐる。

「唱え詞」
水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶというなり
思うこと みなつきねとて 麻の葉を 切に切り手も 祓えつるかな
宮川の 清き流れに みそぎせば 祈れることの 叶わぬはなし

 また、湊川神社では、茅の葉を腰につけて疫病を逃れたという故事・逸話に立ち返って無病息災・健康祈願の「茅の輪守り」を一般にも税込800円で授与している。遠方で手に入れづらい方は同神社に電話で問い合わせできるという。

「茅の輪守り」
「茅の輪守り」

 湊川神社の茅の輪くぐりの期間は、6月30日までの毎日、午前7時~午後5時半の開門から閉門までとなっている。

【茅の輪くぐりとは】
茅の輪とは、備後風土記の早須佐之男命と蘇民将来の逸話に由来するもので、茅萱には悪疫を祓う力があるとされ、これを輪の状態に編んで立てたものを左右8(∞)の字にくぐることにより悪疫退散と無病息災を願う風習である。また、日々の暮らしのなかで知らず知らずのうちに心の中や身体についた罪や穢(けがれ)を祓い清めるために、人形代(ひとかたしろ)・車形代(くるまかたしろ)を参拝者に配り祈祷を行う。室町時代の宮中行事を記した「公事根源(抄)」(くじこんげん・室町時代中期、一条兼良によって書かれた≪諸説あり≫とされる有職故実書)にも、この茅の輪神事について前出の「水無月の 夏越の祓へ するひとぞ 千歳の命 延ぶといふなり」という歌も記されている。(以上、湊川神社より)

湊川神社
湊川神社

【湊川神社】
http://www.minatogawajinja.or.jp/
https://twitter.com/minatogawajinja

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