イスラエルは、地中海に面する中東の国。国土は四国ほどで、日本との時差は6時間。公用語はヘブライ語。通貨はシェケル。持って行ったガイドブック「地球の歩き方」には、「1シェケル=100アグロット=約30円」と補助的に記載されていましたが、アグロットの正体は帰国するまでさっぱりわかりませんでした。
三宮から高速バスを使って関西国際空港へ。大韓航空で仁川国際空港(韓国)を経由してイスラエルへ入国。16時間ほどの長旅も、若さゆえの爆睡力でなんの苦痛も感じずに過ごせた気がします。
せっかくの中東旅行。着陸後すぐに異国の情緒を味わいたかったところでしたが、同じ便の乗客の9割が韓国の方だったため、税関は見慣れたアジアの塩顔に囲まれてしまいました。
税関を抜けると、既にあたりは真っ暗。現地時間は午後10時。「今日のところは寄り道せずに空港からまっすぐ宿を目指そう」。そう決意し、空港の駅を目指します。
ぼくは大学生のときから海外一人旅を何か国も経験していましたし、国内の一人旅は15歳の時からしていました。というわけで、かなり一人旅慣れしているつもりでしたし、鼻ほじりながらでも「海外やからって目的地くらい誰に聞かんくても余裕で行けるやろ」と息巻いていました。
ですが、その自信はイスラエルでは全く通用しませんでした。ヘブライ文字が読めない……。
例えばこんな感じです。
「אני רוצה לפתוח」
【『独身リーマン、世界へ』イスラエル編 アーカイブ】
(1)独身リーマンがイスラエルに行って、すぐ帰りたくなった話
(2)イスラエルで迎えた、はじめての朝
(3)イスラエルの公衆トイレでドキドキ体験?!
(4)聖地・エルサレム到着
(5)エルサレムの旧市街地で感じた「人間の暮らし」
(6)「嘆きの壁」の2つの秘密
(7)キリスト最期の地「ゴルゴダの丘」