光秀ゆかりの地「丹波市の魅力」とは 谷口市長に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

光秀ゆかりの地「丹波市の魅力」とは 谷口市長に聞く

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 明智光秀ゆかりの地として注目される兵庫・丹波について、歴史をはじめ多面的に取り上げる『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』(ラジオ関西)。6月25日放送回では、前週に続き、大河ドラマ『麒麟がくる』の舞台の1つである丹波市の谷口進一市長にインタビュー。今回は「光秀ゆかりの地、丹波市の魅力」について話を聞かせていただきました。番組パーソナリティーは「兵庫・神⼾のヒストリアン」として活躍する⽥辺眞⼈・園⽥学園⼥⼦⼤学名誉教授と、久保直子さんです。

丹波市の谷口進一市長
丹波市の谷口進一市長

【谷口市長】 私がよく言いますのは、都会に近い田舎「トカイナカ」、まさに丹波市の魅力はこれだと思うんです。春日インターチェンジから車に乗りますと80分プラスマイナス10分で京都、大阪、神戸、城崎温泉、天橋立、姫路城に行けるんです。京都に近いということもあり京野菜もあります。調理技術もそれなりに磨かれてきました。特に秋になると、ふんだんにあります。

【田辺】 神戸や阪神間はどちらかといえば大阪の言葉ですが、丹波・但馬は京都の言葉に近いです。京都から出て西国へ行くというときに、日本海側方面で毛利を攻撃するときには、この丹波のあたりが出入口でした。丹波国は東6割が京都府に入り、西4割が兵庫県です。地勢的な特徴のまま京都側は明智光秀に味方するのですが兵庫県側は対抗します。丹波市から出た赤井(荻野)直正と丹波篠山市から出た波多野秀治が前面に立って信長と戦いました。赤井直正の本家本元が黒井城ですね。黒井のお城のことはどう思われますか?

【谷口市長】 標高356メートルと高すぎず比較的登りやすいと思います。そして何といっても雲海が季節によってとてもきれいです。現時点でも相当多くの方が登って来られているようです。

【田辺】 但馬の竹田城が非常に有名になりましたが黒井城も遜色のない山城です。車で行くなら竹田城より阪神間からはむしろ近いです。もっとそのあたりを発信されたら良いですね。

【谷口市長】 頂上部の曲輪という土塁などをめぐらしている遺構は相当値打ちのあるもののようです。平成元年に国指定の遺跡になりました。

【田辺】 また、あの東の方、福知山へ行く途中の小富士山はやはりきれいな山ですね。あの上に明智の砦がありましたからね。

【谷口市長】 丹波市の誇りとしては日本(本州)で一番低い(95メートル)ところに分水嶺があるということが挙げられます。土地が低い分、水害の心配はありますが一方で山が優しいと仰る方が多いですね。高く険しいゴツゴツとした山があるわけではなく、まさに日本一低い分水嶺の賜物かなと思います。

【田辺】 山城は日本にたくさんありますが海抜95メートルで太平洋側と日本海側を結ぶというのは日本で一つしかないわけですから、もっと発信しなければなりませんね。


『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2020年6⽉25⽇放送回音声

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