これは新型コロナウイルスの影響で年に一度の楽しみ(海外一人旅)を自粛することになってしまった独身男性社員(兵庫県在住)が、いつかの夏休みを振り返っていく連載企画です。
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バックパックを宿に置いて身軽になったぼくは、日が沈む前にエルサレム旧市街の散策へ。黄金のドームはゲストハウスの部屋からも見えていましたが、もっと近くで見ようと城壁の中を目指します。
やはり代表的な観光地らしく、城壁の周りはたくさんの人でにぎわっていました。このタイミングで気がついたのですが、観光地やバスターミナル、繁華街でも日本人観光客を見かけません。日本人どころか東アジア系の顔をした人(中国人とか韓国人とか)を、空港以来見なくなっていました。
いよいよ旧市街地の城壁の中へ。このときのぼくは、城壁の先には「姫路城」や「京都御所」のような広い空間が続いていて、所々観光名所が待っているものだと想像していました。
しかし、壁の向こうは、想像の真逆。住宅に、商店に、学校に、ホテルに、病院が点在する「町」が広がっていました。
果物や駄菓子が並んだ商店街の狭く混み合ったその光景に、この「町」で生活する人の暮らしを感じ、勝手に抱いていた想像とのギャップに、ただ驚くばかりで……。
【『独身リーマン、世界へ』イスラエル編 アーカイブ】
(1)独身リーマンがイスラエルに行って、すぐ帰りたくなった話
(2)イスラエルで迎えた、はじめての朝
(3)イスラエルの公衆トイレでドキドキ体験?!
(4)聖地・エルサレム到着
(5)エルサレムの旧市街地で感じた「人間の暮らし」
(6)「嘆きの壁」の2つの秘密
(7)キリスト最期の地「ゴルゴダの丘」