「時短」解除の飲食業界、「開けても地獄、休業もっと地獄…」兵庫・大阪

LINEで送る

 新型コロナウイルス感染拡大防止策として大阪・ミナミの繁華街の一部で8月6日から要請されていた飲食店などに対する休業や夜8時までの「時短営業」が21日午前0時に解除された。

15日間の「時短営業」解除後の人出も少ない
15日間の「時短営業」解除後の人出も少ない

 対象エリアは東西が堺筋と御堂筋、南北が千日前通と長堀通に囲まれた地域。業種はバーやキャバクラ、ホストクラブ、居酒屋、カラオケ店などで、感染防止対策を取っている店には午後8時までとする営業時間短縮を求めていた。

■「ピンポイントもピンポイント、これからの稼ぎ時に…」~大阪・ミナミ

時短営業を察してか、賑わいはない
「時短営業」を察してか、道頓堀の賑わいはない
https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2020/08/-e1598185904334.jpg
夜8時閉店までの「最後の追い込み」

 道頓堀の人気たこ焼き店・店長は、『時短の対象、ピンポイントもピンポイント過ぎて、ほんまに辛かったですよ。これからという午後8時、ゴールデンタイムにシャッター閉めるのは。確かにコロナ新規感染者の数が増えれば増えるほど、お客さんの数も減っていきました。お店の中はある意味ソーシャルディスタンス保ってますよ、というより、間隔を保つまでもなくお客さんが来られない…。スタッフも生活していかなければならないし、給料のためには休みにできない。なおかつテナント料も支払わなければならない。正直な話、午後8時以降が(通常ならば営業は午前0時で終了)稼ぎ時だったんです。時短営業が解除になって、ほんとうにお客さんが戻ってくれるか・・・』

 「時短営業」がスタートし、対象となったミナミの「夜の街」に関連した感染者は大きく減ったという。大阪府と大阪市は「感染防止宣言ステッカー」を掲示し、時短要請に協力した店舗に日数に応じて1日2万円・最大30万円を支給する予定で、21日に受け付けを始めた。今後、要請区域の店などの利用を促すための支援策も検討する。

■「観光地としての実感は全くなくて…お金回らず」~姫路

姫路は帰省する人も多いが今年の夏は違った
姫路は帰省する人も多いが今年の夏は違った
https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2020/08/-e1598185997802.jpg
来店客の平均滞在時間が1時間を切ることも

 一方、今回休業や時短の要請がなかった観光地・姫路ではかつての人出が戻らず、飲食業の厳しい状況は変わらない。姫路駅前でダイニングバーを経営する男性は『明らかに第2波。でも政府は公式な見解として第2波とは言わないですね。第1波の時の自粛の時よりは人は外出しているかなぁ。でも姫路は観光地なのに、観光客をもう半年近く見かけてないです。観光地としての実感は全くないです!人に動くな、往来するなと言いながら“GoToトラベルキャンペーン”で旅行はしてください、それは無茶ですよ。姫路ってお盆の時期に帰省される方が多いのですが、ことしは皆さんあえて帰省しなかったんじゃないですか?そんな気がします』

時短営業は要請がなくても、営業効率を考えて取り組む店もある
時短営業は要請がなくても、営業効率を考えて取り組む店もある

 『“GoTo”の恩恵、全くないです。7月前半は前年比6割減、東京都内の感染者数が大きく増えた7月中旬以降は9割減で8月に突入ですよ。人が出歩いていても、店が閉まってて人が出歩かないのも、もはやあまり変わりなくて、全体の経済が回っているのかというと、全く関係ないですね。お金が回ってこないです。飲食店での感染拡大が指摘されて、飲食店自体行ったらダメと言われて、それだと店はやっていけないから営業しますよね。そうしたら非難されるし、営業しなかったら廃業の道を歩むだけだし、どっちをとっても地獄ですよ』

 感染者の数は兵庫が2,129人、大阪が7,841人(8月23日現在)。各府県では大人数での飲み会の自粛など引き続き感染拡大を防ぐ対策を徹底するよう呼び掛けている。

関連記事