尼崎市の路上で3日、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系組長と幹部が銃撃された殺人未遂事件で、撃たれた組長(64)は兵庫以外の他府県の警察から実際に出頭要請が出ており、「事件当日、警察官を名乗る人物に電話で呼び出された」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。一方、幹部(61)は発砲して逃走した2人組の男について「面識がない」と話しているという。
組長は左手の甲から出血した。幹部は両脚の太ももを負傷しており、至近距離から少なくとも3か所を拳銃で撃たれた。捜査関係者によると、組長の行動を確認し、動向を知る人物が警察官になりすまして組長らに電話で呼び出し、発砲したとみられるという。
兵庫県警捜査本部は、3日午後に現場から南東へ約1キロ離れた駐車場で、逃走に使われたとみられるワンボックスタイプの車を見つけ押収したが、車内に拳銃はなかった。