尼崎市で3日、特定抗争指定暴力団・神戸山口組傘下組織の組長(64)と幹部(61)が拳銃で撃たれた事件で、兵庫県警捜査本部は5日、組長への殺人未遂容疑で、名古屋市に拠点を置く特定抗争指定暴力団・六代目山口組直系組織の幹部(52)を逮捕した。5日、尼崎南署に出頭した。出頭時に拳銃は持っていなかったという。捜査本部は逃走したもう1人の男の行方を追っている。
逮捕容疑は3日午前11時半ごろ、尼崎市稲葉元町の路上で、組長を拳銃のようなもので撃ち、殺害しようとした疑い。組長は両脚を撃たれ重傷。組長と一緒にいた幹部も左手の甲を撃たれた。
六代目山口組と神戸山口組、これら「2つの山口組」が本拠地とする兵庫県内で暴力団員が関係する銃撃事件が起きたのは約1年ぶり。尼崎市内では2019年11月、この傘下組織のトップで神戸山口組幹部(当時59)が路上で自動小銃で射殺される事件が発生、六代目山口組系元組員が逮捕された。捜査本部は今回の事件との関連を調べる。