日本三名泉の一つ、神戸の有馬温泉が「煙のない温泉地」に。
加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」でおなじみ、世界最大のたばこメーカー・ フィリップモリスインターナショナルの日本法人、フィリップモリスジャパン(本部・東京都千代田区)が11月26日(いい風呂の日)に、温泉街での設置は全国で初めて、神戸市北区の有馬温泉に加熱式たばこ専用のエリアを設置した。有馬温泉とのコラボレーションで路上喫煙を防ぎ「湯煙だけの温泉街」実現を目指す。(※「煙がない」とは、紙巻きたばこによる煙がない」との意)
日本書紀にも記述があり、室町時代には「摂津之有馬、下野之草津、飛騨之湯島(下呂)」と日本三名泉に評された。2019年度には約155万人もの観光客が訪れた関西の奥座敷・有馬温泉。 やはり関西で温泉と言えば「有馬」の名が挙がる。歴史を刻んだぶん、木造建造物も多い。古い建物を活かすこと、街並み全体を整え景観を大切にしているが、これまでにも紙巻きたばこの路上喫煙や吸い殻のポイ捨てに悩まされ、火災リスクも指摘されていた。今回、有馬温泉とフィリップモリスジャパンがコラボレーションしたのは、そうした温泉街の喫煙対策への解消の糸口とするため。
有馬温泉の名所は、湧出口では透明だが、空気に触れて着色する含鉄塩化物泉(赤湯)の「金泉(きんせん)」と、透明な温泉「銀泉(ぎんせん)」。
専用エリアを設置したのは日帰り入浴ができる人気スポット「金の湯」と「銀の湯」近くの2か所。金の湯側では木材の壁に囲まれた個室感のあるスペース内に無料で楽しめる足湯も登場。銀の湯側では壁に有馬温泉の歴史を紹介したデザインを配している。
■「愛煙家のみなさん、気持ちを少しお譲りを…」有馬温泉観光協会・金井会長