神戸・ポートライナー　世界初の自動運転　～鉄アナ・羽川英樹「行ってきました！」vol.10

2020/12/10

「市民広場」は神戸ポートピアホテル・ワールド記念ホール・神戸国際会議場などへの最寄駅。ここで北ふ頭方面への路線が分岐します。「医療センター」には移転してきた中央市民病院（神戸市立医療センター中央市民病院）をはじめ、兵庫県立こども病院や国際がん医療・研究センターなどの医療機関や製薬会社が集結しています。

　次は「京コンピュータ前」。しかし世界一の計算能力は昨年その役目を終えて「富岳」にバトンを渡しているため、来年6月には駅名が「計算科学センター」に変更の予定です。神戸どうぶつ王国も、この駅の真ん前にあります。

　このあと橋を渡って終点・神戸空港へ。三宮～神戸空港間は昼間でも1時間に9本という頻繁運転。三宮から23分での到着です。神戸空港駅は改札を出て、空港ターミナルまで徒歩1分という便利さ。また搭乗者は駐車場24時間無料もうれしいですね。

　六甲の山々や神戸市街の風景とともに、海とアイランドを眺められる車窓は実に爽快。自動運転ゆえの独特の加速を体感するのも楽しいものです。しかし相次ぐ企業や大学の進出で、朝のラッシュ時の混雑率は一時140パーセントまで上昇。これに伴い朝は2分間隔の運転や、大学では授業の開始時刻を遅らせるなどの措置を取っていますが、今後ラッシュ時の混雑解消にどう対処するかが一番の課題のようです。（羽川英樹）