神戸市西区の自然豊かな小高い丘にある“神戸ワインの故郷”、神戸ワイナリーでは、このたび新しい2種類の白ワインを発売。いったいどんな商品に仕上がったのか、ワイナリーでブドウ栽培をしている担当者に詳しく話をお聞きしました。
――このたび発売された(ワインの)新商品はどういったものでしょうか。
はい。白の「無濾過(むろか)」と「皮醸し(かもし)」の2種類が発売となりました。
――まず、「無濾過(むろか)」について。本来、白ワインって、ろ過するものですよね?
白ワインといえば、透き通ったものをイメージされる方が多いと思いますが、こちらはろ過していないので、少し濁った状態です。濁っているのは、ブドウの成分だったり、発酵させる時に使う酵母が残っているためです。ブドウ本来の味わいや香りが楽しめる商品ですね。
――なぜをこのような商品を作ろうと思ったんですか。
個人のお客様の要望を聞く機会が多くなり、ブドウ本来の味わいや本物志向が求められている声を聞くようになりました。以前からワイナリー内では「ホイリゲ」という、ろ過をかけてない商品がありました。ワイナリーの中でしか飲めないものなので「持って帰って飲みたい」という要望が多かったため、今回瓶詰して販売できるようにしました。
――もうひとつ、「皮醸し(かもし)」の方なんですが…
「皮醸し(かもし)」は、赤ワインの製造方法を取り入れたワインです。本来であれば、白ワインは果汁だけで発酵させて作りますが、こちらの商品は皮と種と果汁を一緒に醸し発酵させています。皮からはポリフェノール、種からは渋みが出ているので、赤ワイン寄りですが、白ワインのすっきりした状態も残っているといった商品になります。
■神戸ワイナリー
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