聖墳墓教会の中に、キリストの墓への入口がある。この教会そのものの入口の素朴さに比べて、圧倒的な荘厳さで驚いた。あまりのきらびやかな装飾に、ここがキリスト教徒にとってとても神聖な場所であることを強く実感する。大勢の巡礼者が列をなして参拝の順番を待っていた。
自分にとっての非日常は誰かの日常だったりする。自分の日常も、遠くの人からしてみれば不思議に思われるようなことがあるのだろうか。教会を後にしてゲストハウスに戻る道すがら、そんなことを考えながら旧市街を歩く。
すっかり日が暮れてほんの少し肌寒くなった旧市街は、相変わらず多様な人であふれていた。
≪つづく≫
【『独身リーマン、世界へ』イスラエル編 アーカイブ】
(1)独身リーマンがイスラエルに行って、すぐ帰りたくなった話
(2)イスラエルで迎えた、はじめての朝
(3)イスラエルの公衆トイレでドキドキ体験?!
(4)聖地・エルサレム到着
(5)エルサレムの旧市街地で感じた「人間の暮らし」
(6)「嘆きの壁」の2つの秘密
(7)キリスト最期の地「ゴルゴダの丘」