神戸大学の研究成果を企業へ 創立1周年を迎える神戸大学イノベーション 産官学連携の中枢を担う | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸大学の研究成果を企業へ 創立1周年を迎える神戸大学イノベーション 産官学連携の中枢を担う

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 ラジオ関西の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関西)。2月9日の放送回では、株式会社神戸大学イノベーション(本社:神戸市灘区六甲台町)を訪問し、取締役副社長兼技術移転部長の石田政隆さんに、同社の取り組みを聞いた。

株式会社神戸大学イノベーションの石田政隆さん(左)と、ラジオ関西の三上公也アナウンサー(※撮影時にマスクを外していただきました)
株式会社神戸大学イノベーションの石田政隆さん(左)と、ラジオ関西の三上公也アナウンサー(※撮影時にマスクを外していただきました)

 神戸大学の産官学連携の技術移転などを目的として設立された神戸大学イノベーションは、まもなく創立1周年を迎える。この1年を通して石田さんは「業務開始早々、先生方の研究成果がどのようなものがあるかということを、数多くの先生の研究室を訪問し、日々研究されている内容を詳しくヒヤリングさせていただいた」と話す。

 神戸大学が保有する特許や知財のライセンス契約や、企業のニーズに合わせた研究室との共同研究契約など、既に実績を上げている同社。なかには東大阪のメーカーと連携し、医療現場における感染対策のためのクリーンユニットを製品化するにまで至った研究成果もあるそうだ。

 また同社では大学発のベンチャー企業の創出支援も行っているという。大学の先生の研究成果をもとに会社を設立し、活動していこうという動きも検討し、「こちらも業務の柱の一つとして協力に推進していきたい」(石田さん)。

株式会社神戸大学イノベーションの石田政隆さん(※撮影時にマスクを外していただきました)
株式会社神戸大学イノベーションの石田政隆さん(※撮影時にマスクを外していただきました)

 会社設立に関しては「非常に(産学連携の)機動性が上がったと感じています」と胸を張る。「子会社として立ち上げられた経緯としても、今まで大学に産学官連携本部という部署がありましたが、そこの機動性をさらに上げるためのものだったので、大学の規定に縛られることなく様々な活動を展開することができます」と、視野が広がったメリットを語った。

 ちなみに石田さんは前職でも別の大学で同じような仕事をしていたという。しかし、大学の規定を踏まえて行動しなければならない状況ではここまで自由に活動ができなかったと明かしていた。

 今後について「会社を設立して1年ほど経ちますが、今まで推進してきた業務をさらに発展させていくとともに、将来的には神戸大学だけでなく、兵庫県や関西、西日本と連携する大学のテリトリーもさらに増やしていきたい。日本の産学連携技術移転の全体の底上げができたらいいなと思っています」と抱負を述べていた。

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年2月9日放送回より


◆『こうべしんきん三上公也の企業訪問』アーカイブ記事
◆『こうべしんきん三上公也の企業訪問』番組ブログ


『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年2月9日放送回 音声

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「こうべしんきん三上公也の企業訪問」(『三上公也の朝は恋人』内) | ラジオ関西 | 2021/02/9/火 09:00-10:00

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