5月の「端午の節句」、各地で鯉のぼりが泳ぐ風景を見かける。そんな鯉のぼりの話題を紹介しよう。
岡山県和気町にある「徳永こいのぼり」は、鯉のぼりの生産数は国内トップ。年間150万匹の鯉のぼりが生産されている。屋根の上を泳ぐ大きなものから、小型で部屋の中に飾れるものまで多数取り揃えている。
創業者である日本画家の徳永春穂が、長男誕生を祝って、手書きの鯉のぼりを描いたのが始まりで、日本画の技法による繊細で柔らかな色使い、そして力強い目をした鯉のぼりが特徴だという。たしかに、「目力」を感じる鯉のぼりだ。
日本画の伝統的な古典柄に加えて、モダンな柄など、伝統の中にも新しい和の美しさを追求しているそうだ。
本社併設の200平方メートルのショールームには、鯉のぼりだけではなく、雛人形、五月人形、鎧兜など数多くの節句用品を展示している。
コロナ禍でステイホームが続くなか、家庭内で「鯉のぼり」を揚げる小さなお祭りをして、日本の行事を楽しみたい。
※ラジオ関西『PUSH!』2021年2月24日放送回「ひょうご・おかやまケンザカE!(35)」より