ラジオ関西の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関西)。2月23日の放送回では、やき鳥のんちゃん(本店:神戸市中央区北長狭通)を訪問し、代表の辻野美千代さんに、同店の取り組みを聞いた。
阪急神戸三宮駅のほど近い場所に本館と別館の二店舗を構える、やき鳥のんちゃん。1963(昭和38)年に創業、先代の父から辻野さんがお店を引き継ぎ、今年で58年目を迎える。たくさんのメニューが並ぶなか、「つくねと唐揚げがのんちゃんの売り」。先代からは受け継いだ味は「子どもの頃から食べなじんだ味」という。
26年前の阪神・淡路大震災では、本館と別館の二店舗のうち、本館は木製のために全壊。別館はコンクリート製で形は保ったという。「別館は約半年ぐらいで復旧できたが、本館は1年以上かかった」と、辻野さんは当時を振り返る。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2度目の緊急事態宣言が出ているなか、時短要請を受けて、同店では今年の1月23日からお昼の営業(午前11時30分~午後2時)もはじめた。ランチでは、焼き鳥ではなく、自慢の鶏スープをベースにスパイスの効いたチキンカレーを提供。「まだ何の宣伝もしていないが、神戸の野菜チップス屋さんとのコラボをさせてもらった」と、チキンカレーの横には野菜チップスを添えるなど、工夫を凝らす。テイクアウトも可能だ。
さらに同店では「月替わりにその時季にあった日本酒を“今月のお酒”として紹介したり、注目の焼酎もすすめている」(辻野さん)。そのほかにも『のんちゃん倶楽部』という同店独自のメール会員制度があり、普段、御蔵元の作り手の人と話しをしながらおすすめの酒食をたしなむイベントがあったというが、「今はコロナということもあってオンラインで行っている。昨年は2度、御蔵元と神戸を結んで会をさせていただいた」。
「お店では、家族や親しい方とともに豊かな時間を過ごしていただけたら、そして、そのお手伝いができればと思っている」と辻野さん。先代のニックネームでもある同店の名前「のんちゃん」への愛着をこめて、思いを語っていた。
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『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年2月23日放送回 音声