いつ、どこで起こるか分からない「災害」。近年では防災意識の高まりにより、関連グッズや備蓄食料などを用意している人も少なくはないだろう。そのなかで新たな防災グッズとして、避難用防災シューズ「EVACUATION」(エバキュエーション)を、神戸の会社、有限会社黒田デザイン事務所が開発した。
◆どこにでも置けるコンパクトさ
商品名のEVACUATIONとは「避難」を意味する。「すぐそばであなたを守りたい」というコンセプトのもと開発された防災シューズは、玄関やリビング、寝室など、どこに置いても邪魔にならないコンパクトさを有する。非常時にサッと使用できるのが特徴だ。
◆足をしっかり守る多彩な機能
足のけがは避難の際に大きな支障となる。「EVACUATION」は、あらゆる危険から足を守れるよう、靴底にラギットデザインソールを採用。独特の波形が刻まれており、地面をがっちり捉えてくれる。素材は防滑配合がされているため、水などで濡れた地面でも滑りにくくなっている。中底には耐踏抜き仕様が施され、くぎやガラス破片などを踏んでも脚まで貫通させない。また、足の甲を覆うアッパー部分には「難燃仕様・耐摩耗仕様・防刃仕様・耐引き裂き仕様・防突仕様」の強靭な素材を使用。サイズはS~LL展開だが、途中で脱げてしまわないよう、より足にフィットするようにマジックテープで調節可。かかと部分は高い反射性を有する再帰反射材が使われており、夜間は光が浮かび上がるようになっている。
代表の黒田篤さんは、自身もかつて阪神・淡路大震災で被災した経験を持つ。「今までにない新しい発想で作ったこのシューズをぜひ商品化したい。有事にきっと役立てていただけると思います」と、防災シューズへの思いを語った。
機能性はもちろん、サイズ感にもこだわった「EVACUATION」。販売価格は9,900円(税込)、3月11日からクラウドファンディングサイト「Makuake」で公開される。