【戸塚】はい! 通信販売で木刀を購入しました。今は稽古場に置いてあるのですが、公演期間中は肌身離さず側に置いておきたいなと思っています。
――それだけ準備されていたら、もう立ち廻りは完璧じゃないですか?
【戸塚】いや、これがですね……やっぱり諸先輩方の、特に笠原さん(笠原章)のような立ち姿を間近で見せてもらっていて、間近に本物のプロフェッショナルの立ち振る舞いがあるわけですので、そこに自分がどれだけ青いままで立ち向かえるか、というのは課題です。
――でも戸塚さんは、これまでも何度か舞台を経験されていますよね。
【戸塚】今までは、立ち廻りのシーンにも少し参加したことはありましたが、1人に対して大勢が仕掛ける大勢側にいました。今回は僕が演じる千里丸に対して皆が襲い掛かってくるという、今までとは逆になっているので、手数も圧倒的に多いですし、身のこなしやさばき方も、変わってくるんですよね。その細かいところのギアも合わせながらやっていきたいです。きちんと静と動を使い分けられるようにしたいです。高い所にあるハードルなので、そこを越えていきたいです。自分に発破をかけるという意味でも、「まだまだできてない」と自分に言い続けながら頑張りたいですね。
◆『未来記の番人』では「十人十色の答えが生まれるのかなと」
――『未来記の番人』、どのようなお話か教えてください。
【戸塚】聖徳太子が書き残した「太子未来記」には、この国の未来が記されていると言われています。それを手に入れるよう徳川三代将軍に命じられて物語が運んでいきます。僕が演じる千里丸というのは、とにかく上から頼まれたこと、命令されたことに対して従順に従い、命令を全うすることだけを目的として生きています。ですが「太子未来記」を取りに行くにあたって、惣田さん(SKE48・惣田紗莉渚)が演じる紅羽(くれは)という女性に出会います。その紅羽に「自分の意思や志なく生きているのは、生きているなんて言えない」と言われたりして、今までの自分になかったものに目覚めるんです。そこで、果たして自分は何者なんだろう、一体どこから来てどこに向かっていくんだろう、どうしてこの千里眼という異能と呼ばれる力を持って生まれたのだろう、と自分に対する問いかけを始めていきます。そこから「自分の明日は自分でつかむしかない」という答えを手にして、新しい未来を生きていく決意をする、という前向きなお話です。
――「ここを見てほしい!」という、見どころはどこでしょうか?
【戸塚】松田さん(松田悟志)演じる士郎左(しろうざ)とのかけあいですね。千里丸と士郎左の、幼馴染の友情関係のようなところも見てほしいですし、異能という力を争いごとのために使うのか、人類の平和のために使うのか……という場面も、見てほしいです。
【『未来記の番人』オフィシャルサイト】
■『未来記の番人』チケット販売中
チケットホン松竹(10:00~17:00)電話0570-000-489
※未就学児童入場不可
※チケットWeb松竹でのお取扱いはありません
※2021年3月12日現在の情報です。