『あな番』を考察してMVづくりも 関西発ポップバンド「ドラマストア」 トリプルA面をひっさげてツアーへ

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 2014年に大阪で結成された正統派ポップバンド「ドラマストア」。メンバーは長谷川海さん(Vo. / Gt.)、髙橋悠真さん(Ba.)、鳥山昴さん(Gt. / Key.)、松本和也さん(Dr.)の4人。『君を主人公にする音楽』をコンセプトに活動している。3月31日には、トリプルA面シングルをリリースし、4月からはツアーも開催。長谷川さんと髙橋さんに、シングルの制作エピソードやこれからの目標を聞いた。

「ドラマストア」の長谷川海さん(Vo/Gt)、高橋悠真さん(Ba)
「ドラマストア」の長谷川海さん(Vo/Gt)、髙橋悠真さん(Ba)

◆ドラマストアがハマった『ドラマ』とは…?

――バンド名の『ドラマ』とは、テレビドラマのことを指しているんでしょうか?

【長谷川】その意味もありますし、各々が描くストーリーや生き方という『ドラマ』の意味も含んでいます。

――ドラマストアの皆さんは、テレビドラマをよく見られますか? 思い出深い作品があれば教えてください。

【長谷川】これ、(髙橋)悠真と「せーの」で言っても合うと思う……(笑)。

【長谷川・髙橋】せーのっ! 『あなたの番です』!(日本テレビ系)

――最近のドラマですね。

【髙橋】僕たちもバンド内でよく考察をしてたんですが、他のバンドともグループラインを作って、10人くらいで毎週ドラマ後に考察してましたね。

【長谷川】グループライン名が「え?あなたの番ですか?」という名前で(笑)。特に悠真はこのドラマに限らず、ハマったものは制作側のインタビューまで見る人なんですよ。「僕はストーリーに対してこう思った」という話をするんですが、悠真は「プロデューサーの方がこう言ってて~」「脚本のコメントでは~」と、制作サイドまでチェックしていましたね。

――ジャンルは違えど同じ作り手として、制作側に立ってしまうんでしょうか?

【長谷川】映画やドラマを観ていると、やっぱりそうなりますね。「このカメラカットってどんな意味があるんだろう?」とか、「こんな明るい台詞なのに画面が少し暗いのは今後の展開を暗示してる?」とか。そういうどんでん返しや、伏線みたいなのが、ドラマストアは好きなんですよ。だからMVや曲作りにも活かされていると思います。

◆長谷川さんの意外な『ドラマ』とは?

――長谷川さんは『パネルクイズアタック25』(ABC朝日放送テレビ系)でトップ賞を獲得したり、エド・はるみさんの1日付き人をしたり、個人的な『ドラマ』があるそうですが……。

【長谷川】どこから漏れたんでしょうね(笑)。エド・はるみさんについては、友だちの手伝いのような感じでやらせていただいて、個人的に大尊敬している方なので。『アタック25』はたまたまというか……。

――出演者はオーディションで決まるんですよね?

【長谷川】予選会ですね。ウチの会社からも何人か参加していましたが、みんな0点だったみたいで。だから僕も優勝するなんて思われていなかったのに、結構良い勝負しちゃって、メンバーとマネージャーが盛り上がっていたみたいです。終わってから悠真に「海くんの勝負強さが生きていて良かった!」と言ってもらえました。

――今後はバラエティでも活躍できるかもしれないですね。

【長谷川】もちろん音楽で成功したいですが、それだけにとどまらない活躍をしたいですね。

ドラマストア
「ドラマストア」写真左から髙橋悠真(Bass)、長谷川海(Vocal & Guitar)、松本和也(Drums & Chorus)、鳥山昂(Guitar & Keyboard)(写真提供:テイチクエンタテインメント)

◆初のトリプルA面シングル、制作エピソード

――『希望前線/Knock you, Knock me/回顧録を編む』の3曲が収録されていますが、最初からトリプルA面で作る予定だったんでしょうか?

【長谷川】もともとはそうじゃなかったです。僕らはYouTubeにあがっているMVのサムネイルを見たときに、「どんなMVが並んでたら面白いかな?」という、映像発信で曲を作る珍しいバンドなんですが、そこでまず生まれたのが『希望前線』。「ポップバンドでもギターロックできるぞ」というのをしたかったんです。次にカップリングを決めないといけなかったのですが、僕らはもともと“カップリング”という言葉が苦手なんですよ。A面と同じように魂込めて作っているのに、どうしてもB面の臭いがしちゃって。そんな時に『Knock you, Knock me』という曲ができました。その曲がメンバーのなかでも好評で、「これカップリングにするのもったいないかな?」と話をしていたら、リーダーの(松本)和也くんが『じゃあもうトリプルA面にしちゃう?』と言って格上げされた経緯があります。

――「全曲押し出したい!」という思いが感じられますね。

【髙橋】そうですね、昨年でいうとコロナ禍の時期でライブがなかなかできなくて……それでもスタジオで曲を制作して、やっぱりどの曲にも思い入れがありました。トリプルA面に決まった時点で、より気持ちが入るというか……。

【長谷川】むしろトリプルA面でリリースすることに違和感がなかったですね。

――制作中の思い出や印象深いエピソードがあれば教えてください。

【髙橋】『Knock you, Knock me』が誕生した瞬間ですかね。2年前くらいのデモ音源を、ふとスタジオで流してみたんです。最初は聴いていただけですが、だんだんGt/Keyのトリ(鳥山昴)が曲に合わせて演奏を始めて、Drの和也君がビートで入ってきて、俺もベースを合わせて、海くんが口ずさんで……それで曲が終わった後、「何これ!」と思うくらい、めちゃくちゃ楽しかったんです。初めての体験でした。

【長谷川】僕らは論理的に曲を作るタイプで、スタジオでもあんまり楽器を触らないんですよ。「このフレーズには意味があるのか?」「自己満(足)じゃないのか?」とかすごく話し合って、皆が曲に対して一歩引いたところから冷静に判断する。そこが僕らの良さだと思っているのですが、こんなに感情だけでピタっと重なるのはたぶん初めての体験でした。「楽しい!」と思いましたし、だからこそ、この曲がトリプルA面に格上げしてくれたのかな、と思います。歌詞もキャッチーなラブソングっぽい書き方をしてみたり、めちゃくちゃ楽しかったですね。

――お話を聞いていて思うのですが、皆さんとても仲が良さそうですよね。

【長谷川】仲は良いですよ! 特に僕と悠真が一番付き合いが長いです。

【髙橋】『Knock you, Knock me』ができたときのセッションでも、各々が目を合わせるでもなく「こんな感じやんな?」と没頭して演奏していました。僕らが楽しい、と感じて作ったからこそ、楽しい曲になったと思います。

【長谷川】ありがたいことに「楽しいだけじゃダメ」というところまで来ることができたので、それまでは余計に頭を使ってたんですよね。

◆シングルリリース、ツアー開催、今後の目標は?

――この4月にはツアーも開催されると聞きました。

【髙橋】『pop you, pop me Tour』というツアーで、4月はアコースティック編、5月からは通常編成を予定しています。4月16日(金)は梅田クラブクアトロでアコースティック編のワンマンライブ、4月17日(土)はタワーレコード明石店でインストアイベントも行います。少し空いて、9月11日(土)は心斎橋BIG CATでバンドセットでのワンマンライブも開催します。

――これからどんな活動をしたいか、目標はありますか?

【髙橋】昨年はなかなかライブができず皆さんにお会いできなかったので、ツアーではお互い元気な姿を見せあってライブを楽しみたいですね。

【長谷川】皆さん苦しい時期だと思うので、僕らが歩みを止めず前進している姿を見せたいです。ライブに行きたいけど行けない人とか、今の生活のなかで娯楽である音楽の優先順位が下になってる人もいると思うんです。でも、そういった方がまた帰って来られるよう、僕らが居場所を用意したいなと思います。

――最後にリスナーの方へメッセージをお願いします。

【長谷川】神戸は、僕らドラマストアが出会い育った街。今回のツアーで深く関わることはできませんが、変わらず大事にしている場所ですし、僕らがもっと大きくなった時に恩返ししたいですね。苦しい時期ですが耐えて頑張って欲しいと思います。神戸は何度倒れても戦ってきた街なので、今回のこの未曾有の事態にも、頑張って立ち向かっていきましょう!

「ドラマストア」の長谷川海さん(Vo/Gt)、高橋悠真さん(Ba)と、ラジオ関西の津田明日香アナウンサー(写真中央)
「ドラマストア」の長谷川海さん(Vo/Gt)、髙橋悠真さん(Ba)と、ラジオ関西の津田明日香アナウンサー(写真中央)

※ラジオ関西『PUSH!』2021年4月7日放送回より


◇ドラマストア
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