兵庫県は19日、新たに293人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。月曜日の新規感染者数としては過去最多。これまで月曜日としての最多だった4月12日(158人)に比べ、2倍近く増え、感染者総数は2万6032人になった。入院調整中の患者は1574人、自宅療養者は1048人と、2600人以上の陽性者が入院・入所できず、自宅などで生活している。病床の使用率は8割、重症病床使用率はいずれも7割に迫り、高い水準での推移が続く。
井戸敏三知事は同日の記者会見で、大阪府が3度目の緊急事態宣言の発令を政府に要請する方針を示したことについて、「隣の大阪が(宣言の要請へ)方向付けた。大阪の基本方針を十分勘案し、対応を進める」と、21日午後に県の対策本部会議を開いて対応を決めると述べた。大阪府は20日に対策本部会議を開いて正式に決定する見通しだが、吉村洋文知事は「兵庫県・京都府と共同での要請もありうる」としており、3府県の足並みが揃うかどうかが焦点となる。