■20日は火曜最多の427人が新型コロナ感染
兵庫県は20日、427人が新型コロナウイルス感染したと発表した。死者は7人。死者の内訳は、神戸市の50~80代以上の男女6人と、明石市の60代男性1人。火曜日としては1週間前の13日(390人)を超え、過去最多。直近1週間の1日あたりの感染者数は453.3人と、4月14日に300人を超えて以降、急激な増加が続く。感染者の総数は2万6,459人となり、死者総数は633人になった。
20日午前0時現在で、入院病床は82.1%、重症病床は69.8%が使用されている。一方で入院・宿泊療養調整中の陽性者は1638人で過去最多を更新。自宅療養者と合わせ、2600人以上の陽性者が医療機関以外で生活している。また、加古川健康福祉事務所管内と洲本健康福祉事務所管内の2つの診療所でクラスター(感染者集団)が発生。利用者や職員に感染が広がっている。
関西圏では感染拡大に歯止めがかからない状況を受け、20日午後に大阪府が緊急事態宣言の要請を正式に決定した。兵庫県は21日午後に対策本部会議を開き、(緊急事態宣言の)要請を決める見通し。井戸敏三知事は20日夜、「感染者数の差はあるが、医療の状況などは大阪と同様と認識している。兵庫はエリアが広い。対象地域、求める協力の程度、期間などが課題になるので、全く大阪と同じとなるか・ならないかを含め、しっかり検討する」と語った。専門家の意見を受け、正式決定する。