漫画家・イラストレーターの卵が、船上で挑む熱き戦い「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」の舞台裏(1) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

漫画家・イラストレーターの卵が、船上で挑む熱き戦い「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」の舞台裏(1)

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 船旅を通して作品制作に取り組むイベント「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」が、3月に開催された。“0泊3日”という弾丸ツアーでの様子や、その裏側を、3回にわたって紹介する。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

●1日目

 2021年3月12日(金)午後5時、「さんふらわあターミナル(大阪)第1ターミナル(大阪南港コスモフェリーターミナル)」に、漫画家やイラストレーターを目指すクリエーターが集まった。彼らが目指す先は、大分県の別府。フェリーさんふらわあが行うイベント、「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」に参加するためだ。

 フェリーさんふらわあの船上での過ごし方を考えたときに、飛行機や鉄道といった他の交通手段と比べて時間がかかる(大阪~別府間で約12時間)が、逆に「時間をかけて乗客を運ぶからこそ生まれる時間を有意義に使ってほしい」という思いから着想を得た、「フェリーさんふらわあ 漫画家・イラストレーターの卵が、船上で挑む熱き戦い「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」。“何かに集中してもらう時間”として漫画家やイラストレーターを目指すクリエーターたちも船上の時間と船旅を提供し、なおかつ作品発表の場としようとして行われた。

 ちなみに、イベントタイトルにある「ハッカソン」とは、プログラムの改良を指す「Hack(ハック)」と「Marathon(マラソン)」を掛け合わせた造語で、デザイナーなどが、定められたテーマのもと短期集中でプログラムやサービスを開発するイベントのことを指す。

 今回は1日目の夜に大阪を出発し、2日目の朝に別府に到着。1日は自由行動として各自取材をした後フェリーに乗船し3日目の朝に大阪へ戻ってくるという0泊3日の弾丸ツアーで、その間に出された3つのお題をもとに作品を制作するというものだ。

 事前の募集では18歳から70歳まで幅広い層から26人の応募があり、これまでの作品などによる事前審査、選考を実施。当日は関西を中心に11人のクリエーターが参加した。

「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」に参加した11人のクリエーターと、ワタナベフラワーのムサ(後列左から2人目)、神戸芸術工科大学まんが表現学科の夢野れい准教授(後列左から3人目)
「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」に参加した11人のクリエーターと、ワタナベフラワーのムサ(後列左から2人目)、神戸芸術工科大学まんが表現学科の夢野れい准教授(後列左から3人目)

 クリエーターたちは集合した時点ではまだお題を知らされていない。今回は船上で作品を作ることを条件にしているため、乗船前に準備ができないよう、直前にお題が発表される形式が採用された。また提出スタイルとしては、イラスト、4コマ、ミニストーリー(4ページ)とジャンルがあり、参加者はどのスタイルでの提出も可能となっている。


◆漫画家・イラストレーターの卵が、船上で挑む熱き戦い「フェリーさんふらわあ まんがハッカソン」の舞台裏
【その2】
【その3】

◆「まんがハッカソン」特設サイト

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