ラジオの場合はモノラル放送とステレオ放送に分かれています。神戸のラジオ局・ラジオ関西は、AMラジオはモノラル放送で、FMラジオはステレオ放送になっています。聴き比べると違いがわかりやすいかもしれません。
モノラルは常に音の定位が中央に固定され、ステレオに比べて低音から中低音がすっきりするので、アナウンサーの声がはっきりと印象に残るような効果もあります。
ステレオは、イコライジング(EQ)やパンニング(パン)、エフェクターなどの操作により、空間の広がりを表現することができます。
ラジオ関西では、FMとAMの特性の違い、ステレオとモノラルの違いがあるので、FM、AM、radikoの配信に向けてそれぞれに合わせた音作りをしています。
またAMよりノイズに強いと言われているFMですが、原理的にステレオ音声をラジオで復調するときにはノイズが混入しやすくなります。FMラジオにモノラルモードの切り替えがある場合はモノラルモードにするとノイズが軽減され、放送が聴きやすくなることもあります。
スマホのスピーカーで鳴らした音も、イヤホンを付ければまた違った聴こえ方になり、感動することがあります。また映画館に行けば、サラウンドシステムなど、ステレオと違った音の広がりや感じ方を体験することができます。そんな音の「立体感」に注目してみるのはいかがでしょうか?
※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』2021年5月30日放送回より
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【放送音声】