7月に高野山真言宗・宗務総長を退任した添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)氏は「1200年前、弘法大師・空海(774~834年)は弟子たちを引き連れ、都でまん延した疫病(えきびょう)の収束を祈り、日照り・干ばつを終わらすべく雨乞いの修法を執り行った」
そして「当時から人は、疫病神(やくびょうがみ)という言葉で人格化していた。新型コロナウイルスという”疫病”はそもそも、人にしか反応(感染)しない。人はそのコロナウイルスを真正面から退治しようとするが、ウイルス自体は意に介さない。そこでこのウイルスと共存しながら、人が生活スタイルを変えていく、さらに医療現場の皆さんを力づけ、コロナウイルス感染症によって亡くなられた方々の冥福を祈り続けたい」と日常のあり方を説いた。