もともとは平飼いたまごの生産も行っていた旭商事だが、有機JAS認証を取得するまでには相当な苦労をしたそうだ。畜産物の認証を行っている機関自体が少ないため、まずは認証機関探しからスタート。そして規格書を読み込み、現状の飼育方法をどう改善すれば規格と合致するのか解釈のすり合わせが大変だったという。有機のエサ自体も取り扱うメーカーが少なく、確保するのに約1年の月日を費やした。
そんな苦労が実を結んで、2018年に有機JAS認証を取得した旭商事の「オーガニックたまご」。たまご本来の味わいを堪能できるたまごかけご飯やオムレツ、卵焼きなどで食べるのがおすすめとのこと。
「オーガニックたまご」を生産する意義について「持続可能な社会をつくるひとつの手段」だと話す、山根さん。それはSDGsにも共通することだろう。「オーガニックの畜産物や農産物を生産することは、薬剤や農薬に頼らない、豊かな土壌を広げることにつながります。それは、そこで働く人や暮らす人の薬害を減らし、健康を守ることでもあるんです。そしてたまごのみならず、オーガニックのものを消費者の皆さんに買っていただくことこそが、環境や人々の健康を守ることに結びつきます」と、思いを述べていた。
旭商事株式会社の「オーガニックたまご」はコープ自然派で購入が可能。