猛暑が続くなか、冷たくて、甘いものに手が伸びる人も多いだろう。岡山県北・美作地域には、こだわりの夏のスイーツが揃っている。
◆しぼりたての牛乳の味を再現したジェラート
老舗の酪農牧場・有限会社羽出木総合農場が2008年にオープンした、岡山県北初の牧場直営のジェラートショップ「イタリアンジェラートLATTE」(岡山県津山市大田)。牧場直営の新鮮な搾りたて牛乳と厳選した素材を使って手作りした、できたてジェラートが人気だ。卵未使用で、種類も豊富なのが特長的。一番人気の「しぼりたてミルク」のジェラートは、酪農家三代目の山縣泰介さんが小さいころから飲んでいた「本当のしぼりたて牛乳の味」を再現するのに試行錯誤しながら開発したという。
そのほかにも、フランス産の天然岩塩ゲランド使い、リキュールでアクセントをつけたくせになる味の「塩ミルク」は薄いブルーが涼し気で、通年で人気。新商品「ローストアーモンド」は、店でローストした自家製のアーモンドペーストと粗挽きアーモンドを使って香ばしく仕上げられている。それら「イタリアンジェラートLATTE」のジェラートは、オンラインショップでも購入可能。また、津山市のふるさと納税の返礼品にもなっている。お取り寄せの場合は、冷凍保存後、食べる前に常温で5分ほど待ってから食べるのがおすすめだという。「コロナ禍ということで、ぜひお取り寄せのうえ、ご家庭で味わってほしい」(山縣さん)。
◆ほどよいやわらかさと、ゆずの風味がたまらない和菓子
一方、創業142年を迎え、明治初期より和菓子作りを続けている「旬菓匠 くらや」(岡山県津山市沼)で、津山銘菓として親しまれている1つが、大正時代から親しまれている、夏を感じさせる和菓子「松乃露(まつのつゆ)」。津山城の松についた朝露に、朝日があたる光景から名づけられた餅菓子は、ゆず風味の求肥(ぎゅうひ)に和三盆糖をかけたもの。ほどよいやわらかさで、ゆずの風味がふわっと広がる。
また、夏期限定の和菓子「加茂川鮎」は、鮎の姿を麩種(ふだね)に焼きコテで書き、餅でこしあんを包んだ一品。岡山三大河川の一つ・吉井川にそそぐ加茂川の清流に泳ぐ鮎を模して作られた。もちろん、夏の和菓子といえば、ツルンとしたくず(葛)に黒蜜ときな粉をかけた「くず餅」も欠かせない。同店では、カステラ生地の落とし焼きに大納言小豆の粒あんをサンドした代表銘菓「いちま」、大手航空会社のファーストクラスでお茶菓子として採用された、羽二重餅で梅餡と白味噌餡を包んだ「衆楽雅藻(しゅうらくがそう)」なども人気だ。
※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2021年8月5日放送回「岡山県北ハッスル情報」より
【「イタリアンジェラートLATTE」HP】
【「旬菓匠 くらや」HP】
【「美咲ブルーファーム寒竹」HP】