なぜ、播州赤穂は「日本第一の塩を産したまち」になったのか? 『歴パ!ひょうご地域遺産バトンリレー』(1) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

なぜ、播州赤穂は「日本第一の塩を産したまち」になったのか? 『歴パ!ひょうご地域遺産バトンリレー』(1)

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 兵庫県には、文化庁が認定した「日本遺産」が9件、国指定史跡のお城が22城あり、いずれも全国最多を誇る。また、1000を超す城跡や播磨国風土記など、個性豊かな地域遺産を数多く有している。そうした兵庫の歴史を学びながら、周辺のおすすめスポットを計15回のシリーズで紹介する。

【第1回】「日本第一」の塩を産したまち播州赤穂

「忠臣蔵」で名をはせた播州赤穂(赤穂市)だが、その以前から「塩作り」でその名を知られていた。瀬戸内の穏やかな海と雨の少ない気候が相まって、奈良時代には製塩に関する記録が見られる。1645(正保2)年、赤穂藩主となった浅野家が大規模な塩田開発に力を入れ、当時の最新技術を採用した「入浜塩田」により効率を上げた。千種川がもたらした良質の砂からできた広大な干潟と、瀬戸内特有の程良い干満の差も、この製塩法に適していた。

赤穂の塩
入浜塩田の塩づくり

 質の良い「赤穂の塩」は評判を呼び、江戸・大坂はもちろん、近畿から東海・関東・東北へ、西は九州にも名声がとどろいた。昭和30年代の「流下式」を経て、1967(昭和42)年には、水分を蒸発・除去する方法から、海水中の塩分を集める「イオン交換樹脂膜法」が導入されはじめる。1971(昭和46)年には塩田が完全に姿を消したが、今も生産量は国内の約2割を占めている。

【参考文献】
・兵庫県公式観光サイトHYOGO!ナビ 
・文化庁日本遺産ポータルサイト

◆おすすめスポット
cafe「しあわせなより道」(赤穂市坂越)

 坂越の海へと続く石畳の小道沿いに立つ小さなカフェ「しあわせなより道」。築114年の古民家をリノベーションし、2020年3月にオープンした。店を一人で切り盛りするのは、オーナーの中村優理さん。

 中村さんが大ファンだという、シンガーソングライター・aikoさんの楽曲「より道」の歌詞の一節からとった店名には、「お客さんにしあわせになって欲しい」との願いが込められている。

「しあわせなより道」の店内
「しあわせなより道」の店内
「しあわせなより道」の外観
「しあわせなより道」の外観

■cafe「しあわせなより道」
兵庫県赤穂市坂越2065
電話 0791-56-5963
営業時間 12:00~18:00
定休日 月曜、不定休
※新型コロナウイルス感染症の影響で変更の可能性あり。要確認
【公式Instagram】



【兵庫県公式観光サイトHYOGO!ナビ】
【文化庁日本遺産ポータルサイト】

「歴パ!ひょうご地域遺産バトンリレー」アーカイブ記事


◆『歴パ!ひょうごの地域遺産バトンリレー』2021年8月14日放送分

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