11月1日は「灯台の日」。 日本中の海岸線で今夜もきらきら光を放つ。
2021年、灯台が日本の海を照らして153年。
1866 (慶応2) 年に、イギリス、フランス、オランダ、アメリカの4か国との間で締結した改税約書(江戸条約)に基づき、東京湾周辺など8か所に灯台の設置が求められた。
当時、日本には洋式の灯台を建設する技術がなく、江戸幕府はフランスと イギリスに灯台のレンズや機械の買入れと建設の指導を依頼。 その後、明治新政府がこの事業を引き継ぎ、ヴェルニーを技師長とするフランス人技術者集団により、1868 (明治元) 年11月1日に「観音埼(かんのんさき)灯台」(神奈川県横須賀市)の建設が始まる。
そして1870 (明治3) 年までにフランス人により観音埼灯台ほか3基の灯台を建設。
その後、イギリス人土木技師(お雇い外国人) 、R・H・ブラントンが設計して1877年(明治10年)までに30基の灯台が建設された。 ブラントン は「日本の灯台の父」とも讃えられている。海上保安庁では、我が国初の洋式灯台「観音埼灯台」の起工日(1868年11月1日)にちなんで11月1日を「灯台記念日」と定めた。