13歳少女を林道に遺棄、自殺ほう助罪に問われた男に懲役3年10か月実刑判決 神戸地裁 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

13歳少女を林道に遺棄、自殺ほう助罪に問われた男に懲役3年10か月実刑判決 神戸地裁

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 2021年5月、兵庫県丹波市の林道で中学2年の少女(13)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄や未成年者誘拐、自殺ほう助などの罪に問われた住所不定、無職の男(24)に対し、神戸地裁は22日、懲役3年10月の実刑判決を言い渡した(求刑・懲役4年6か月)。

神戸地裁
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 男は2021年5月5日朝に兵庫県内で少女を車に乗せて誘拐し、丹波市氷上町の林道に止めた車内で同6日未明までに練炭を燃やして少女の自殺を助け、遺体を林道に遺棄したとされる。

 公判では、男がツイッターで自殺願望を示していた少女に対し、DM(ダイレクトメッセージ)で「もしよければ力を貸します。自分も死ぬつもりですが、1人で死ぬのは少し寂しい気がして」などと呼び掛けて誘い出していた。そして少女を乗せた車内で練炭14個に火を付け、その後自身は車外に出て少女の死亡を確認した後、遺体を林道に放置したことが明らかになった。

神戸地裁は判決で「被害者の自殺意思は必ずしも確定的ではなかった」と指摘<2021年11月22日 ※代表撮影>
神戸地裁は判決で「被害者の自殺意思は必ずしも確定的ではなかった」と指摘<2021年11月22日 ※代表撮影>

 判決で神戸地裁は「SNSでの少女のメッセージからは、死への恐怖を感じ、自殺を思いとどまっていたことがうかがえる。事件当時、少女はまだ13歳という精神的な未熟さもあった。被告は生きることに肯定的ではなかったが、見ず知らずの他者を巻き込むことは非難に値する」と指摘。
 一方で、自首によって被害者の遺体の早期発見や、事件の真相解明少なからず協力した点を考慮、懲役3年10か月の実刑判決を言い渡し、裁判長は「この現実を受け止めて、自分の心にも問いかけてほしい」という趣旨の説諭をした。

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