「リキュール」ってどんなお酒? 知っておきたい定義と“4種の分類” オススメ銘柄を挙げて紹介します | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「リキュール」ってどんなお酒? 知っておきたい定義と“4種の分類” オススメ銘柄を挙げて紹介します

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 しっかりとした甘さとふくよかな香りが魅力のリキュール。主にカクテルに使われるイメージが強いお酒だが、その種類は幅広く、なかなか挑戦しにくい……と悩んでいる方は多いのではないだろうか。今回は、神戸・花隈にある「Bar SAVOY hommage(サヴォイ・オマージュ)」の店主でバーテンダーの森崎和哉さんに、リキュールの基礎知識や種類について話を聞いた。

 そもそも、リキュールとはどのようなものを指すのか。定義を簡単に要約すると「ベースとなる様々なお酒に、果物やハーブ・スパイスなどの香りや味を抽出し、甘味と時には着色を加えたもの」が一般的なリキュールとなるのだそう。また、日本の酒税法では『アルコールと糖類、その他のものを原料とし、エキス分が2パーセント以上のもの』と定められている。

 そして、そのリキュールを他のアルコールと割ってつくられたものが“カクテル”なのかと言えば、実はそうとは限らないようだ。「昔のクラシックカクテルはベースとなるお酒にリキュールと何かを足したものも多く見られますが、リキュールという観点からすると最近はリキュールをベースとしたものやリキュール同士をかけ合わせたものなどもあり、そのバリエーションは多様化しています」と明かす森崎さん。リキュールが秘めている可能性はまだまだ多く、バーテンダーの腕の見せ所でもあるそうだ。

 種類が多いぶんフレーバーも多種多様なリキュールだが、森崎さんによると、大きく分けて4種に分類されるという。ハーブやスパイスを使用した「薬草・香草系」フルーツを使った「果実系」、植物の種を使った「種子・核系」、そしてどれにも分類されない「特殊系(その他)」があり、今回は各種類のリキュールについて、具体例をあげて森崎さんが紹介する。

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「ベネディクティン」

◆薬草・香草系「ベネディクティン」
 1510年に、フランスのベネディクト派修道院に起源があるというリキュールで、もともとは旅人にふるまい、疲労回復を目的として作られたものと伝えられている。27種類のハーブ・スパイス類が配合され、複雑で豊かなハーブの香りと、はちみつのような甘さが特徴。アルコール度数が40度と高いが、ストレートでも飲みやすい口当たりになっている。

「ルジェ クレーム ド カルテット」

◆果実系「ルジェ クレーム ド カルテット」
 カルテットはフランス語で“4”という意味だが、その名の通りブルーベリー・フランボワーズ・ストロベリー・カシスのフルーツ4種がミックスされたリキュール。ベリーの甘酸っぱい風味が特徴で、レモンを絞りソーダで割って飲むのが森崎さんオススメの飲み方だそう。

「フランジェリコ」

※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2021年6月8日放送、笑ってBar「サヴォイ・ゴロー」より

◆Bar SAVOY hommage サヴォイ・オマージュ
神戸市中央区下山手通5-8-14
営業時間 16:00~23:30(LO 23:00)
定休日 日曜
電話 078-341-1208
【公式Instagram】

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