平成の大合併をしなかった兵庫・太子町 復活したまちの特産品「太子みそ」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

平成の大合併をしなかった兵庫・太子町 復活したまちの特産品「太子みそ」

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 兵庫県揖保郡太子町の特産品「太子みそ」。兵庫県認証食品でもあり、町内外から人気を集めるみそとして、注目されています。

 そんなみそを生産しているのは、太子町にある太子加工合同会社です。ここでは「太子みそ」はもちろん、「太子みそ」をベースとしした「にんにく味噌」や「山椒こうじ」「柚子こうじ」「唐辛子こうじ」や「いちじくジャム」などを制作しています。西播磨フードセレクション2015では「太子みそ」が金賞を受賞。西播磨フードセレクション2017では「にんにく味噌」が金賞を受賞。西播磨フードセレクション2019では「山椒こうじ」が金賞を受賞と、輝かしい成績を残しています。

「太子加工合同会社」(太子町) 「西播磨フードセレクション」賞

「太子みそ」は、とても歴史のあるみそ。もともとは市場ではなく、今の太子町の地域のみで親しまれていたみそなんだそうです。

 70年代に行われた減反政策により、田んぼでお米が作れなくなり、「何か作ろう!」と、町で手掛けた新たな作物が、大豆でした。その大豆を何かにできないかと考えられたとき、加工して生まれたのが、みそです。

 当時は地域のみで食されており、製作も各家庭で寝かせて作っていましたが、時代が進むにつれ、家庭で作るというのは苦手だと、作る人が減り、衰退して“幻のみそ”となりました。

 時代は進み2000年の頃、平成の大合併がありました。その際、太子町は地域に住む人たちで悩んだ末、合併をしませんでした。ただ、合併しなかったことにより太子町では特産品などを制作し、地域を盛り上げる必要もありました。そこで「幻のみそである『太子みそ』を復活させよう!」という流れになったといいます。

「太子みそ」をはじめとする、太子加工合同会社(太子町)の商品

 普通のみそと「太子みそ」の違いについて、太子加工合同会社の代表社員・長谷川壽子さんに話を聞きました。それは、みそをつくる際の“こうじ(麹)”の配合量だそうです。こうじが多く使用されているため、普通のみそより甘いのだとか。そして使用している塩が「赤穂塩」というのも、特長的です。

「太子加工合同会社」が法人化したのは2015年のこと。それまでも、そして現在も、数多くの商品を生産しており、兵庫県認証食品や兵庫推奨ブランドに認定される商品を生み出しています。これからも「太子みそ」をはじめ、いろいろなアイデア商品を開発してくれそうです!


※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう!』、「ぐるっと西播磨」より

◆太子みそ
【太子町 HPより】
【西播磨フードセレクション HPより】

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