最悪の時期を乗り越えた要因は「とにかくやってみよう」 兵庫・播磨のモノづくりを支える金属加工の町工場 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

最悪の時期を乗り越えた要因は「とにかくやってみよう」 兵庫・播磨のモノづくりを支える金属加工の町工場

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 中小企業の経営革新や新製品・新サービス開発を応援する公益財団法人ひょうご産業活性化センターから「成長期待企業」に認証されている兵庫県姫路市の金属加工「江渕工業所」。播磨のモノづくりを支える町工場の2代目、江渕修社長に日々の奮闘ぶりを聞いた。

――「成長期待企業」とは。

【江渕修社長(以下、江渕社長)】 業績や雇用の面でまだまだ成長できそうな元気のある企業だとのお墨付き。審査員には技術力に高い評価をいただいたということで喜んでいる。

――業種は金属加工と言っても幅広いが、主な内容は。

【江渕社長】 金属を切断、曲げ、溶接する技術を駆使して様々な機械の部品を作るのが仕事。各種メーカーから「こんなものを作れないか」と渡された設計図を元に、何もないところから製品を作って納める。ほとんどが一品ごとの受注生産だ。

ステンレスと鉄を組み合わせた長さ6メートルの大型部品

――江渕工業所ならではの製品は。

【江渕社長】 大半が見えない部分の仕事なので説明が難しいが、目に見える部分の製品では電車の先頭車両に取り付ける拝障装置(スカート)がある。ほかにも、これから導入される新型新幹線E8系の部品も作らせてもらうことになった。

――1967年創業の2代目。苦労は。

【江渕社長】 第2次平成不況に入る1997年の入社。下請け、孫請けが多かったこともあり、注文と言えば短納期や低報酬で他社が嫌がる仕事ばかり。こなした割に利益を出せず、2000年代前半までしんどい時期が続いた。


◆株式会社江渕工業所
姫路市大津区天神町2-11
電話 079-236-0492
【公式HP】

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